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河川局

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記者発表
市民による「身近な水環境の全国一斉調査」
第4回調査結果のお知らせ・第5回参加者の募集
〜身近な川や湖で、水の汚れを調べてみよう〜
 
平成19年12月14日
国土交通省河川局


○平成16年より、市民と国土交通省が協働して「身近な水環境の全国一斉調査」を行っています。この調査を継続して行うことにより、市民の水環境に関する理解と関心、流域の連携などを深めることが期待されます。

平成19年は6月3日(日)を一斉調査日として第4回調査を実施し、過去最多の約5,500地点において、8,100人を超す市民の方々に参加いただきました。この調査の結果、全調査地点のうち、37%の地点がCOD値3mg/L未満のサケやアユが生息できるようなきれいな水質であることが分かりました。

○調査が全国に広がる一方、地域による地点数のばらつきが大きく、調査が行われていない河川も数多くあります。現在、平成20年6月8日(日)に実施する第5回全国一斉調査の参加者を募集しておりますので、より多くの方々のご参加をお待ちしています。

1.身近な水環境の全国一斉調査とは

 河川をはじめとする身近な水環境に対する市民の意識の高まりを受け、全国各地で、数多くの市民団体等により水質調査が行われています。このような調査を全国統一の手法で同一日に実施し、その結果を分かりやすいマップにまとめることで、身近な水環境に関する市民の理解と関心が深まることが期待されます。
  このため、全国各地で水質調査を行ってきた主な市民団体の代表者が集まって設立した「全国水環境マップ実行委員会」が統一的なマニュアルを作成しました。これに基づき、平成16年6月6日(日)を中心に、市民団体と国土交通省が協働して第1回目の「身近な水環境の全国一斉調査」を行いました。これ以降毎年6月に一斉調査日を設け、全国の河川や水辺等身近な水環境の水質調査を実施しています。この調査を今後とも継続することにより、市民の水環境に関する理解と関心、流域の連携等をさらに深めていきたいと考えています。


2.第4回調査の結果概要

 第4回「身近な水環境の全国一斉調査」を市民団体と国土交通省が協働して行い、その結果を分かりやすく表示したマップを作成し、別添のパンフレットにまとめました。
 今回は47都道府県全てにおいて、合計8,100人を超す市民の方々に参加いただき、第2回・第3回調査とほぼ同じ規模の調査となりました。また、調査地点数が過去3回と比較すると最大の5,473地点となりました
 この調査の結果、全調査地点のうち、37%の地点がCOD値3mg/L未満のサケやアユが生息できるようなきれいな水質であることが分かりました別添パンフレット5頁参照)。また、この調査をきっかけとして、全国各地でインターネット技術を活用した流域水質マップの公開等独自の取り組みが始まっています(別添パンフレット17頁〜19頁参照)。

 

・調査実施日:平成19年6月3日(日)を中心に実施

・調査方法:調査マニュアルに基づき、簡易機材でCOD(※参照)等を測定

・参加団体数:1,000団体(前回:531団体) 個人を含みます。

・ 全調査地点の結果の比率:

COD値0mg/L以上3mg/L未満  37%(第1回:39%、第2回:46%、第3回:35%)
COD値3mg/L以上6mg/L未満  29%(第1回:26%、第2回:28%、第3回:29%)
COD値6mg/L以上  34%(第1回:35%、第2回:26%、第3回:36%)

<参考>
  参加団体数(個人を含む) 調査地点数 参加人数(概算)
第1回調査
531
2,545
4,000人
第2回調査
1,000
5,018
8,400人
第3回調査
944
4,923
8,500人
第4回調査
917
5,473
8,200人

 


3.第5回調査の参加募集

 調査が全国に広まる一方、地域による地点数のばらつきが大きく、調査が行われていない河川も数多くあります。現在、平成20年実施予定の第5回「身近な水環境の全国一斉調査」の参加者を募集しておりますので、より多くの方々のご参加をお待ちしています。

 

・調査実施日:平成20年6月8日(日)

・調査方法:参加団体が身近な水辺を調査地点に選び、無料で配布する調査マニュアル、調査器材(平成20年5月頃配布予定)に基づいて実施。

・参加申込:申込用紙に必要事項をご記入の上、以下の連絡事務局(みずとみどり研究会)に、平成20年3月10日までにFAX又はメールにてご連絡下さい。申込用紙は別添パンフレット22頁に掲載されています。また、以下ホームページからもダウンロードできます。
身近な水環境の全国一斉調査連絡事務局ホームページ(http://www.japan-mizumap.org/)
国土交通省ホームページ(https://www.mlit.go.jp/river/toukei_chousa/kankyo/kankyou/research/index.html)

・ 申込先・お問い合わせ先
事務局:全国水環境マップ実行委員会事務局(問い合わせのみ)  担当:吉川
 〒104-0042 東京都中央区日本橋小伝馬町11-9 財団法人河川環境管理財団内
  電話:03-5847-8303
 URL: http://www.kasen.or.jp/
連絡事務局:みずとみどり研究会 気付(申込・問い合わせ) 担当:佐山
 〒185-0021 東京都国分寺市南町3-23-2 小松ビル3F
  電話/FAX:042-327-3169
 E-Mail:mizutomidoriken@ybb.ne.jp URL:http://www.japan-mizumap.org/



※ CODを測定した理由とBODとの関係について

COD(Chemical Oxygen Demandの略称)は、化学的酸素要求量または化学的酸素消費量と呼ばれ、試水中に、過マンガン酸カリウム等の酸化剤で酸化される物質(主に有機物)がどのくらい含まれるかを示します。このCODは、有機物による汚濁の目安となるため、湖沼、海域水質の環境基準に用いられています。CODの測定は、JIS(日本工業規格)で定められた標準測定法だけでなく、現地で簡易的に測定する器材が開発されており市民団体による水質測定で広く利用されています。
一方、河川水質の環境基準には、BOD(Biochemical Oxygen Demandの略称)が用いられています。BODは、生物化学的酸素要求量または生物化学的酸素消費量と呼ばれ、試水中に、微生物により分解されやすい有機物がどのくらい含まれるかを示します。CODと同様に有機物による汚濁の目安となりますが、5日間かけて微生物による分解を行う必要があるため現地で簡易的に測定する方法はありません。
「身近な水環境の全国一斉調査」では、河川でも湖沼でも調査を行っていますが、簡易器材が開発されているCODを指標に調査を行っています。なお、東京都内河川で標準測定法によりBODとCODを測定した結果からは、BODとCODとには比較的よい相関関係が認められ、BODはCODのおよそ0.5〜0.6倍程度になることがわかっています。

(別添)パンフレット (PDF:7.82MB)


問い合わせ先
 国土交通省 河川局 河川環境課 流域治水室
  課長補佐 井田 泰蔵(内線35-452)
  流域水環境係長 増田 大美(内線35-483)
TEL 03-5253-8111(代表)、 03-5253-8447(夜間直通)


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