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第1回豪雨災害対策総合政策委員会
(議事録)


3.国土交通大臣挨拶

(事務局) ここで、国土交通大臣より、ごあいさつを申し上げます。
(国土交通大臣) おはようございます。ご紹介いただきました国土交通大臣の○○でございます。きょうは、委員の皆様には、大変お忙しい中、この委員会にご出席賜りまして、まず御礼を申し上げたいと思います。
 ご承知のとおり、ことしは、7月の梅雨前線豪雨や、また、10度にわたる台風の上陸等によりまして、全国各地で水害、土砂災害、高潮被害等々、230名の方がお亡くなりになられました。被災家屋は、20万戸を超えておると。風水害によりまして、死者が200名を超えたというのは、昭和58年以来の惨事でございます。
 私も、9月27日に大臣に就任したわけでございますが、それ以降、台風21号の被災地でございました愛媛の新居浜とか、それから、台風23号では、豊岡のほうにも、すぐさま行かせていただきまして、特に23号の場合は、大変多くの死者が出たわけでございますが、円山川の堤防の決壊の場所にも行かせていただきまして、堤防の決壊というのがいかに恐ろしいものであるのかということを、改めて痛感いたしました。ついこの間も、先週の木曜日ですか、静岡県でも、大変な豪雨がございました。
 ことしの、このさまざまな豪雨被害といいますと、今後の防災対策のあり方を検討するためにさまざまな教訓があるのかなと、私は、各地域地域で感じておるところでございます。1時間当たりの雨量は、大変な雨量が降っているわけでございますが、これは、長年の傾向としても、非常に時間当たりの雨量が、大変大量の雨が降るような傾向になっているということは、どうもこれは間違いないようでございまして、そういう意味では、今後ともこうした豪雨災害の危険性というのは、非常に現実性があると思いますし、また、ことしのさまざまな被害を見ますと、高齢者の方々が多くお亡くなりになられております。これから我が国は、今から本格的な高齢社会を迎えていくわけでございまして、そういう意味で、高齢社会における防災のあり方というものも、ほんとうに見直していかないといけないとも思います。さまざま、課題が浮き彫りになったと思っているところでございます。
 今回のこの豪雨災害を、ぜひともきちんと改めて評価をいたしまして、それを教訓として、これまでの防災対策を総点検し、より効果的な社会資本整備のあり方や管理のあり方、また、緊急時のリアルタイム情報提供の充実、さらには、水害、土砂災害に対する地域の防災力の向上等、強力に取り組んでいく必要があると思っております。ハード面はもちろんでございますけれども、私は、今回のさまざまな被災地の状況を見まして、やはりソフト面での対策も極めて大事なことだということを認識しております。
23号の豊岡市では、市街地の9割が浸水したわけでございます。2つの破堤があったわけでございますが、豊岡市では、非常に早い段階で、避難指示・勧告がございました。また、防災無線等が各ご家庭に既に整備をされておりました。もちろん、豊岡市でも、さまざまな教訓があったわけでございますけれども、豊岡市では、死者が1名だったんです。あの台風では、たしか90名の死者がいたかと思いますけれども、一番大変な被害に遭った豊岡市では、1名の死者と。私は、これからもこういう豪雨災害が当然あり得る、その中でいろんなことが起こり得る、一体今後の防災対策として、被害をいかに最小限にしていくのかという観点が非常に大事じゃないのかな、そのためには、ソフト面での対策ということが非常に重視をされてくるのではないかと痛感をしているところでございます。
 先生方には、大変ご無理を申し上げるわけでございますが、来年度予算の編成も近づいておりまして、来年度予算や制度に、ぜひ、反映をしていきたいと思っておりまして、緊急に対応すべき事項につきましては、今月中を目途に、ぜひ、取りまとめをお願いしたいと思っております。
 また、引き続き今年度末を目途に、抜本的な改善を図るための総合的な政策につきましてご提言を賜りたいと思っておりまして、着実に具体的な成果を上げていく防災対策、その前提となる先生方のご提言をちょうだいできれば大変ありがたいと思っているところでございます。大変にお世話になりますが、何とぞよろしくお願いいたします。
 きょうは、ほんとうにありがとうございます。
(事務局) 大臣は、所用により、これにて退席させていただきます。
 それでは、○○委員長、よろしくお願いいたします。





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