湖沼水質のための流域対策の基本的考え方
〜非特定汚染源からの負荷対策〜
湖沼の水質については、平成16年度の環境基準達成率が50.9%にとどまるなど改善が進んでいないことから、平成17年6月に湖沼水質保全特別措置法が改正され、面源負荷※に関する対策の強化などが盛り込まれました。
このような状況を踏まえて、国土交通省、農林水産省、林野庁、環境省が連携して、平成17年12月12日に「湖沼水質のための流域対策検討会」(委員長:福島武彦筑波大学大学院教授)を設置して学識経験者の助言・指導をいただきながら、湖沼の水質保全を一層進めるために、面源負荷に関する調査分析、削減対策等について検討を行いました。
検討を踏まえて、面源負荷に関する調査分析、対策の立案および実施にあたっての基本的考え方、留意点等を整理した「湖沼水質のための流域対策の基本的考え方〜非特定汚染源からの負荷対策〜」をとりまとめました。
本書は、主に以下の点について、基本的考え方や留意点を提示しています。
- 現行の湖沼水質保全計画等における面源負荷の考え方、調査・算定方法を整理・評価
- 面源負荷に関する検討フローと対策実施のための体制
- 面源の負荷量把握に必要な現地調査の方法、地点、時期、項目
- 面源負荷対策の検討に必要な対策案の選定、負荷量の予測・評価
今後、湖沼水質保全計画の改訂を進めている霞ヶ浦や琵琶湖など、面源負荷の削減対策が必要な湖沼において、本書を活用して頂く予定です。
※汚濁物質の排出ポイントが特定しにくく、面的な広がりを有する市街地、農地、森林(基本的には自然負荷)からの負荷。
本書の概要
本編(PDF形式 :931KB)
参考図・表(PDF形式 :775KB)
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