重信川は、典型的な扇状地河川であるため、河川水が伏没する瀬切れが発生し、動植物には好ましい環境とはいえませんが、河川周辺の「泉」が、魚類の産卵場所として、また瀬切れ時・洪水時の避難場所として、貴重な動植物のオアシスとして存在しています。
現在残されている「泉」は、これまで人とともにあり、人の手による管理が行われてきました。そこに残されている自然は人の手によって形づくられてきたと言え、いわゆる里山の自然・風景といえます。重信川周辺の「泉」の多くは、江戸時代にかんがい用水として開発されたもので、人々の暮らしの一部として脈々と引き継がれています。 約130箇所の泉が存在し、河川と霞堤や水路でつながり良好なビオトープネットワークを形成しています。