ITS(高度道路交通システム)

ITSとは?

人・道路・車両を一体のシステムとして…

ITS(= Intelligent Transport Systems、高度道路交通システム)は、最先端のエレクトロニクス技術を用いて人と道路と車両とを一体のシステムとして構築することにより、ナビゲーションシステムの高度化、有料道路等の自動料金支払いシステムの確立、安全運転の支援、公共交通機関の利便性向上、物流事業の高度化等を図るもので、安全・快適で効率的な移動に必要な情報を迅速、正確かつわかりやすく利用者に提供することなどにより道路交通の安全性、輸送効率、快適性の飛躍的向上、環境保全を実現するものです。

ITSを実現するエレクトロニクス技術

ITSを実現するエレクトロニクス技術には次のようなものがあります。

ASV(先進安全自動車)

ASVは、交通事故など周囲の状況をいち早く検知し、情報提供、警報、操作支援などにより、ドライバーの安全運転をサポートします。詳しくはASVのページをご覧ください。

VICS(道路交通情報通信システム)

VICSは渋滞や交通規制などのリアルタイムな道路交通情報をカーナビゲーションなどの車載機に、文字・図形で表示するシステムです。詳しくは
道路交通情報通信システムセンターのサイトをご覧ください。

ETC(自動料金支払いシステム)

ETCは車両に搭載する車載機と料金所ゲートに設置する路側無線通信との間で車両の通行や料金に関する情報を無線通信により交信し、自動的に料金の支払いを行うシステムです。詳しくは道路システム高度化推進機構のサイトをご覧ください。

物流事業の高度化

GPS(衛星測位システム)やデジタルタコグラフを活用した、安全で効率的な運行を支援するシステムや、ICチップを活用した荷物識別票などにより、荷物管理の高度化を支援するシステムなどがあります。

公共交通の高度化

バスロケーションシステムやインターネットによる運行情報等の提供の充実により利用者を支援するシステムや、情報通信を利用したオンデマンド運行などにより運行効率化を支援するシステムなどがあります。

スマートプレート

ITSの推進を図る上で、また車両識別のニーズが高まる自動車交通行政を進める上で不可欠な個車情報に関するインフラ(基盤技術)として、電子ナンバープレートが注目されています。詳しくはスマートプレートのページをご覧ください。

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ITSがもたらす効果

ITSがもたらす効果のイメージ図

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ITSの実現に向けた国土交通省の取り組み

ITS実現に向けた国土交通省の取り組み内容イメージ

共通基盤の整備
  • 利用者に必要な情報や運行管理に必要な情報を一元的に収集し、提供するシステムなどの共通基盤の整備
研究・開発の推進
  • ITSを推進するための基盤技術の研究開発
  • 実証実験の実施などを通じたモデルシステムの研究開発の支援・評価
ITS導入の促進
  • 助成措置などによるシステム導入・普及に対する支援
国際化への対応
  • ITS世界会議などへの参画による情報交換
  • 海外における動向調査
関係省庁との連携
  • 4省庁(警察庁、国土交通省、総務省、経済産業省)が推進するITS全体構想を実現するため、関係省庁との連携を図る
標準・基準策定化の支援
  • 安全上、環境保全上必要な基準の整備
  • インターフェースシステムなどの標準化の支援
  • ISO(国際標準化機構)/TC204を通じた国際標準化活動の支援
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