１．監査実施状況

平成21年度における自動車運送事業者に対する監査実施件数は、13,649件に上り、前年度に比べ2,103件(18.2%)増加した。

業態別では、乗合バス事業者に対して603件（対前年比287件(90.8%)増）、貸切バス事業者に対して1,280件（同30件(2.4%)増）、タクシー事業者に対して4,818件（同369件(8.3%)増）、トラック事業者に対して6,948件（同1,417件(25.6%)増）実施した。

２．行政処分の状況

（１）許可取消処分

許可取消処分は、53件行っており、前年度に比べ9件増加した。その内訳は、違反行為に対する累積点数の合計が一定数を超えたことによる貸切バス事業者1件、タクシー事業者2件、トラック事業者6件及び事業停止命令等に従わなかったタクシー事業者2件、トラック事業者3件及び名義貸しで処分された事業者で3年以内に当該違反を行った貸切バス事業者1件、更新後の許可期限が1年となったことが5回連続した個人タクシー事業者2件、となっている。残りの36件は、所在不明によるもので、全てトラック事業者となっている。

（２）事業停止処分

事業停止処分は、79件行っており、前年度に比べ16件増加した。このうち25件は、平成１８年８月からの悪質違反に対する行政処分の厳格化によるものであり、全てトラック事業者に対するものである。残りの54件は、違反行為に対する違反点数の合計が一定数を超えたことによるもので、タクシー事業者5件、トラック事業者74件となっている。

事業形態別に見ると、事業停止処分全体の93.7％をトラック事業者に対する処分が占めている。

（３）車両停止処分

車両停止処分は、1,876件行っており、前年度に比べ125件増加した。

自動車運送事業者に対する行政処分状況の年度別推移