1 2 3 4 5 6 7 8 ページへ
マイアニュースレター一覧へ戻る

西流時の門司埼沖で,外国船が油送船を追い越す態勢となって衝突
K 丸 : 貨油送船  999 トン 乗組員8人 空倉 博多港→大分港
     船長:53歳 二級海技士(航海)免許 海上経験36年
B号 : 貨物船(マレーシア籍)  8,957トン  乗組員 26人
     コンテナ312個  中国大連港 → 関門港部埼検疫錨地(水先人なし)
     船長:43歳(国籍 インド) 海上経験12年(関門海峡通峡経験3回)
発生日時場所 : 平成16年12月10日19時15分 関門海峡早鞆瀬戸
気象    : 晴 北西風 風力2 視界良好 ほぼ高潮時 西流約3.6ノット



海難の概要 http://www.mlit.go.jp/maia/04saiketsu/tokyou/tk18/17025yaku.htm(本 海難の裁決書)
 K丸は,船長が操船を指揮し,手動操舵により強い潮流を受けながら航路の右側を東行中,右舷後方から接近するB号を認 めたが,B号が関門橋付近で追い越すことはないものと思い,その後B号の動静監視を行わずに進行,一方,B号は,船長が操船を指揮し,手動操舵により潮流 が弱い航路の右側端を東行中,先航するK丸に門司埼付近で接近しても,K丸が航路に沿ってゆっくりと右転するので追い越すことができるものと思い,追越し を中止することも,追越し信号を行うこともせずに進行。B号は,衝突の2分前に門司埼から離すため針路を左に転じ,関門橋下を通過後に針路を右に転じた が,右舷前方から西流を受けて右転できずに衝突した。


前のページへ 次のページへ

海難審判庁ホームページのトップへ戻る