住宅

平成23年度「木造住宅等の施工能力向上・継承事業」の採択結果等について

平成23年8月1日
 
平成23年度「木造住宅等の施工能力向上・継承事業」について、採択結果を下記のとおり決定しましたので、評価の経緯及び全体講評と併せてお知らせいたします。



1.採択結果
 公募において提案があった27件について、学識経験者からなる評価委員会における提案内容の評価を踏まえ、別紙のとおり、13件の提案の採択を決定した。

(参考1:公募の際に提案を求めたテーマ)
(1) 木造軸組工法住宅等の構造計画に関する技術講習
(2) 木造住宅等の耐震診断・耐震改修に関する技術講習
(3) 木造住宅等の省エネ性能向上に向けた断熱施工に関する技術講習
(4) 既存住宅のリフォーム推進に資する診断・修繕計画策定・施工等に関する技術講習
(5) 手刻み加工や墨付け等の伝統的な技術を活用した木造住宅の施工を担う大工技能者等の育成に向けた技術講習及び実技指導
(6) 地域材の供給システムに関する知識や利用技術の修得など、地域材を活用した木造住宅の施工を担う大工技能者等の育成に向けた技術講習及び実技指導
(7) 長期優良住宅の施工等に係る大工技能者等の育成に向けた技術講習及び実技指導

2.評価の経緯
 評価委員会においては、まず、提案毎に次の評価項目について書類審査を行った。
[1] 提案者(事業者)の事業実施体制の適切性
[2] 事業の目的・必要性、事業内容の適切性
[3] 事業の実施方法の適切性
[4] 事業によって期待される効果の内容
[5] その他事業内容に係る特筆すべき事項 
 書類審査の結果、提案内容について詳細な追加情報が必要とされた提案については、当該提案者に対するヒアリング審査や書面での質疑応答を行い、評価結果をとりまとめた。
 なお、複数の提案を提出した提案者については、可能な限り提案を統合して実施するよう促し、事業実施の効率化を図った。

3.全体講評 
 本事業の提案公募においては、全国的な活動を行う団体、地域に根ざした活動を行う団体、民間企業等から、木造住宅の施工能力の向上や施工技術の継承を目的とした取組に関する提案が提出された。これら提案の評価にあたっては、補助事業の有効性を確保するため、取組の内容が、上記参考1の各テーマに関する課題の解決に向けて適切なものとなっており、また、広く一般から受講者等を募るものであることを前提条件とした。 
 上記参考1の (1)から(4)のテーマについては、木造住宅の施工に関する各種の技術講習を行うものである。これらテーマにおいて採択となった提案の内容は、全国的な規模で多数の者を対象とした技術講習等を通じて効率的かつ効果的に工務店等の技術力の向上が図られると期待されるものや、地域のリーダー的な役割を果たす人材の育成や地域のサポート拠点の整備を通じて地域レベルでの工務店等の技術力の向上が図られると期待されるものであった。 
 一方、同(5)から(7)のテーマについては、木造住宅の施工に関する実技指導と技術講習を一体的に行うものである。これらテーマにおいて採択となった提案の内容は、対象者及び目標とする技術レベルの設定とそのためのカリキュラム等が明確であり実現性が高いと期待されるものや、地域の特性に応じた人材育成活動を通じて地域特有の文化や技能の継承等が図られると期待されるものであった。
 今回採択されたこれらの取組を通じて、人数の減少・高齢化が問題となっている大工技能者等について、幅広い知識や・ノウハウを有する人材の育成や新規就業者の確保等が期待されるところである。

(参考2:平成23年度「木造住宅等の施工能力向上・継承事業」評価委員会 委員名簿)
委員長  吉田 倬郎  工学院大学/建築学部建築学科 教授
委  員  安藤 直人  東京大学大学院/農学生命科学研究科 特任教授
委  員  蟹澤 宏剛  芝浦工業大学/工学部建築工学科 教授
委  員  腰原 幹雄  東京大学/生産技術研究所 准教授
委  員  松村 秀一  東京大学大学院/工学系研究科建築学専攻 教授
                                (敬称略・委員については五十音順) 
 

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お問い合わせ先

国土交通省住宅局住宅生産課木造住宅振興室
電話 :03-5253-8111 (内線39422、39455)
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