空港での入国審査待ち時間20分以内を目指すなど、革新的な出入国審査等を実現するため、関係省庁が連携して以下の取組を実施する。
・航空機で訪日する旅客をその出発地点の空港で事前にチェックするプレクリアランス(事前確認)について、台湾における令和6年度以降の本格実施に向けて必要な調整を行う。
・全国4空港において運用中の自動化ゲート(指紋認証ゲート)について、出入(帰)国者数の回復状況を見極めながら、今後の在り方を検討する。
・全国7空港において運用中の顔認証ゲートについて、出入(帰)国者数の回復状況を見極めながら、今後の拡充を検討する。
・訪日外国人旅行者が我が国への出入国を円滑かつ快適に行えるよう、審査ブースの増設、施設の拡張等やCIQ体制の整備を図る。訪日外国人旅行者数の実績も踏まえ、関係省庁が連携して物的・人的体制の効果的な整備を進める。
・旅客の案内等に従事する「イミグレーションアテンダント」を配置することで、入国審査官を出入国審査に専念させる。
・Visit Japan Webを活用したCIQ手続等のデジタル化を推進し、水際対策の効率的な実施と利用者の利便性向上を目指す。
・出入国在留管理庁において、全ての乗客の乗客予約記録(PNR: Passenger Name Recordの略。)の電子的な取得等、情報収集を一層進めるとともに、更なる情報分析・活用の高度化を推進する。
・本邦渡航前の事前スクリーニングを強化する相互事前旅客情報システム(iAPI: interactive Advance Passenger Information systemの略。)について、令和6年度中に試行導入することを検討する。
・税関当局において、国内外の関係機関等との連携や、出入国旅客の事前旅客情報(API: Advance Passenger Informationの略。)や乗客予約記録(PNR)といった情報の電子的な収集の強化を図るとともに、それらの情報を24時間体制で分析・活用する。
・出発時の航空保安検査の円滑化を図りつつ厳格化を実現するため、爆発物自動検知機器等の先進的な保安検査機器導入を推進する。また、保安検査員の人材確保・技量向上や労働環境改善等を図るための取組を継続的に実施する。
・自動手荷物預機等の自動化機器の導入、顔認証技術による旅客搭乗手続の一元化(One ID化)、自動運転技術による手荷物・旅客輸送の円滑化等の先端技術の活用等により、旅客が行う諸手続や空港内動線を一気通貫で高度化し、手続全体の円滑化を実現する(FAST TRAVELの推進)。
・迅速な通関による旅客の利便性の向上と、厳格な税関検査の実施による国民の安心・安全の確保の両立を図るため、税関検査場電子申告ゲート等の配備を進める。
※【観光立国推進基本計画】より