体験レポート 大賞: 4つのテーマで紡ぐ!信州 下諏訪 長期滞在の旅 5日間

一般社団法人下諏訪町地域開発公社 観光振興局

見事、大賞に輝いた「4つのテーマで紡ぐ!信州 下諏訪 長期滞在の旅 5日間」。
本来5日間の行程を、今回は2日間に凝縮し、体験してきました!

東京から電車で約3時間。長野県中央に位置する下諏訪町は、諏訪湖や諏訪大社を擁し、温泉宿場町としても知られています。今回はその魅力を三つのテーマでレポートします。

晴れた日には、諏訪湖浜から湖越しに富士山が見えることがあります 晴れた日には、諏訪湖浜から湖越しに富士山が見えることがあります
下諏訪 行程表

  • テーマ①「見る」 - 星ヶ塔ミュージアム 矢の根や

    旅の序盤で訪れたのは、「星ヶ塔ミュージアム 矢の根や」。
    旧石器時代後期から縄文時代にかけて黒曜石の採掘が行われていた星ヶ塔遺跡。下諏訪町の歴史を語るうえで欠かせない場所です。
    特に印象的だったのは、黒曜石の専門家・宮坂清さんによる特別なガイド。
    下諏訪町と黒曜石の歴史をはじめ、黒曜石が矢じりや槍などの道具として使われ、古代の人々の生活をどのように支えたのかを学びました。旧石器時代まで遡り、黒曜石と人々の暮らしの関係を紐解きます。
    黒曜石を太陽に透かしてみると、まるでガラスのように透き通り、その美しさに思わず見とれてしまいました。江戸時代の人々は、黒曜石を天から降ってきた星のかけらと考え、「天から降ってきた星のかけらが塔のように積み重なる場所」という意味から、「星が塔」と名付けられたそうです。館内には黒曜石採掘の想像図が描かれており、まるで時代を遡ったような感覚を味わえます。旅のスタートから、「見る」をキーワードに、下諏訪の歴史や文化について深く学ぶことができました。


  • テーマ②「感じる」 - 下諏訪宿 本陣 岩波家

    次に訪れたのは、中山道と甲州街道の分岐点に位置する「下諏訪宿 本陣 岩波家」です。
    明治天皇をはじめ多くの大名が宿泊した由緒ある施設で、現在も400枚以上の「関札」が保管されています。28代目当主の岩波太佐衛門尚宏さんから直接案内を受け、日本庭園100選にも選ばれた庭園を見学しました。静寂に包まれた空間で、かつての旅人たちが感じた心の安らぎを追体験し、下諏訪の歴史と風情を「感じる」時間となりました。


  • テーマ③「体験する」 - 八島(やしま)湿原でのスノーシュー体験

    下諏訪の歴史と文化を体感した後は、スノーシューを履いて、天然記念物(文化財)に指定されている八島(やしま)湿原へ向かいました。
    町の中心部から車で山道を登ると、そこは一面の雪景色。
    通常の靴では雪で前に進めませんが、スノーシューのおかげで容易に歩くことができました。

  • ガイドは、世界中の山を登ってきた山のスペシャリストである、信州登山案内人の石川高明さん。
    動物の足跡や、木の実などを見つけながら進んでいきます。

  • 説明を受けながら雪道を進むとあっという間に1時間が経過。
    ちょうど体も冷えてきた頃に、宿と喫茶店を営む小さな山小屋「ヒュッテみさやま」でひと休憩。
    薪ストーブが冷えた体を温めてくれ、オーナーさんが丁寧に淹れてくれたコーヒーも絶品でした。
    山暮らしのお話を聞きながら、時が止まったようなゆっくりとした時間を過ごし、下諏訪での暮らしの魅力を垣間見ることができました。

  • 石川さんは、「冬こそこのトレッキングはおすすめ!」とおっしゃいます。
    動植物を満喫するなら春先から夏がおすすめとのことですが、冬にしか見られない景色がここにはあります。
    四季折々で異なる表情を見せるこの場所は、さまざまな季節に訪れたくなります。初めてのスノーシュー体験で、一気に下諏訪の自然を体感できました。


  • まとめ

    2日間の旅を通じて、下諏訪町の魅力を存分に体感することができました。その最大の理由は、各所で出会った専門家の方々の丁寧な案内と、地域全体で連携して町の魅力を伝えようとする姿勢にあると感じています。

    歴史ある文化財や自然、そして何より人々の温かいおもてなしに触れ、すっかり下諏訪町のファンになってしまいました。古き良き日本の姿と現代的な快適さが共存するこの町は、国内外の観光客にも自信を持っておすすめできる場所です。多くに人々にぜひ足を運んでいただきたいです。

    また訪れたい、そう心から思える魅力に溢れた下諏訪町の旅でした。