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平成17年5月24日 |
<問い合わせ先> |
○インターネットモニターに関すること |
大臣官房広報課 (内線21574) |
○調査結果に関すること |
総合政策局観光企画課 |
観光担当参事官室 |
(内線27154) |
TEL:03-5253-8111(代表) |
※E-mailでのお問い合わせは kocho-1@mlit.go.jp まで。 |
国土交通省では、今後の観光立国の実現に向けての取り組みを検討するに当たっての参考にさせていただくため、平成17年2月に国土交通行政インターネットモニターに対してアンケート調査「観光立国の実現に向けて」を実施し、667名(男性380名、女性287名)の20歳代から70歳代までの幅広い年齢層にわたる方々から回答をいただきました。その結果を公表します。
いただいた意見では、多くの方が日本に海外から観光客が増えることを望んでいましたが、「訪日外国人旅行者数」・「ビジット・ジャパン・キャンペーン」の認知度が2割前後ということがわかりました。
また、日本から海外に出かけられた多くの方が、旅行先での言葉や案内表記に利便性を感じていましたが、日本における外国人旅行者に対する環境整備においては、「外国語による案内板・メニューなどの外国語表示の充実」をあげる方が多いということがわかりました。その他にも外国人旅行者数が増えることにより犯罪の増加につながるという不安を持っている方が多いこともわかりました。
今後さらに多くの外国人旅行者の方に訪れていただくためにも、日本及び各地の魅力を維持、向上、創造していくとともに、外国人旅行者の方の日本を訪れる際の快適性を確保するための環境整備は欠かせないものですし、日本国内における犯罪に対する不安の解消も必要です。
今回、皆様からいただいたご意見、ご提言につきましては、今後、「住んでよし、訪れてよしの国づくり」という観光立国実現に向けた取組みを進めていくに当たっての参考とさせていただきたいと考えております。
※アンケート調査の結果についての詳細は、こちらをご覧下さい。
国土交通行政インターネットモニター (平成17年2月実施)
「観光立国の実現に向けて」の結果について
国土交通行政インターネットモニターとは、これまで国土交通行政に余り関心の無かった方も含めて、広く全国の老若男女の皆様から、国土交通行政の課題に関しインターネットを利用して質の高いご意見・ご要望等をお聴きし、今後の国土交通行政の施策展開の参考とすることを目的として、平成16年度から実施している制度です。詳しくは、https://www.monitor.mlit.go.jp/まで。
<はじめに>
現在、海外に出掛ける日本人旅行者は年間約1,600万人です。それに対して、海外から日本を訪れる外国人旅行者は、年間約600万人です。
政府では、国際交流の増進や、わが国経済の活性化の観点から、「観光」を最重要課題と位置付け、2010年までにこの訪日外国人旅行者数を1,000万人に増大させることを目標として、ビジット・ジャパン・キャンペーンの実施による海外への日本の魅力の発信をはじめ、国際競争力のある観光地づくりに向けて、「観光立国」を実現するための様々な施策を展開しています。
このため、今後の観光立国の実現に向けての取り組みを検討するに当たっての参考にさせていただくため、平成17年2月に国土交通行政インターネットモニターに対してアンケート「観光立国の実現に向けて」を実施し、667名(男性380名、女性287名)の20歳代から70歳代までの幅広い年齢層にわたる方々から回答、貴重なご意見、ご提案をいただきました。(アンケート内容についてはこちら(PDF形式)をご覧ください。)
その概要は以下のとおりです。
<アンケートの概要>
<アンケート結果の概要>
※ 個々のアンケート調査の結果については、それぞれの問毎の参考図表をクリックして下さい。また、参考図表に含まれるグラフ・数表の見方については、こちらをご覧下さい。
● 海外旅行に出かける頻度(問1) 参考図表(PDF形式)
● 訪日外国人旅行者数の認知度(問2) 参考図表(PDF形式)
● 訪日外国人旅行者数の認識(問3) 参考図表(PDF形式)
● 日本に海外からの観光客が増えることについての考え(問4) 参考図表(PDF形式)
● 外国人旅行者数が増加することによるわが国へのメリットについて(問5) 参考図表(PDF形式)
(その他代表事例)
日本を理解してもらうことを通じて、日本の国際的な立場の向上、日本国の主張の理解にも寄与できる。また日本に限らず、観光は平和な世界が前提であるから、日本国が平和な世界を希求する国であることを世界に強くアピールできる。国益の観点からも外国人旅行者の増加はメリットがあると考える。
(福岡県 事務職 男性 33才)
海外の文化や習慣の違いを発見する機会となるし、日本の新しい「良さ」=「光」を見つけるきっかけにもなる。それは地域にとっては自信や誇りとなるものだと思う。
(新潟県 管理・専門技術職 女性 41才)
子供が外国人と接することにより、外国に興味を持ち将来的には役に立つ。
(香川県 販売・サービス・労務職 男性 65才)
● 外国人旅行者数が増加することによるわが国へのデメリットについて(問6) 参考図表(PDF形式)
(その他代表事例)
外国人観光客に対する接し方や、日本では日本語で話すことが前提のはずなのに、なぜか無理に英語を話さなくてはという脅迫観念から、無意識のうちの外国人との接触を嫌う傾向があるため、外国人観光客に対して、やさしく接することができない現状があることが、観光客たちの旅の思い出として寂しく残ってしまうかもしれないという憂いがある。
(岐阜県 管理・専門技術職 男性 29才)
武器や麻薬等の密輸入等の増加が心配される。
(岡山県 販売・サービス・労務職 男性 53才)
安易な形での海外文化への憧れで自国の良さを見失ってしまう事、回答@に共通ですが、核家族化が進み文化・風習・伝統の伝承が難しくなってきた昨今自国の文化への認識不足から来るデメリットは、想像以上に大きいと思います。
(奈良県 販売・サービス・労務職 女性 55才)
● 外国人旅行者には日本のどのような点をアピールすべきか(問7) 参考図表(PDF形式)
長期滞在型の施設で独立した暮らしが出来るものを町内に一軒くらい作り町ぐるみでお付き合いする。
(徳島県 無職 男性 71才)
● 「観光立国」あるいは、「ビジット・ジャパン・キャンペーン」の認知度(問8) 参考図表(PDF形式)
● ビジット・ジャパン・キャンペーンにおける訪日外国人誘致宣伝方策(問9) 参考図表(PDF形式)
景観を損なわないよう・または美しくするために建築デザインをある程度統一する。自転車も走りやすい道を整備する。
(山口県 主婦 女性 38才)
観光地ばかりではなく、都市部から少し離れた地方ののんびりとした生活も、農村民宿のような形でビジターを増やしていく方法になるのではないでしょうか。有名観光地ばかりが取り上げられるが、外国人は本当の余暇を知っているから、長期にわたってゆったりと過ごせる場所の提供も必要なのではないでしょうか。
(北海道 自営業主・家族従事者 女性 44才)
● 外国人旅行者のための旅行環境整備(問10) 参考図表(PDF形式)
観光地やレストランなどの接客を充実させる。薬局など緊急時に利用する施設での英語などによる接客なども大切だと思う。両替所、海外対応のATMも地方都市には少なく、郵便局でできたらいいのではないだろうか。
(新潟県 管理・専門技術職 女性 41才)
● 海外旅行中に便利と感じたサービスや施設、海外にあって国内に見かけないか少ないサービスや施設(問11) 参考図表(PDF形式)
ヨーロッパへ旅行したときですが、空港や列車のターミナル駅などの交通機関には、誰しも理解できるようなデザイン(絵)による案内や掲示が用いられていました。いろいろな言語で話す人が入り混じるヨーロッパならではの特徴であり、観光客にとってはありがたい施設サービスでした。
(埼玉県 自営業主・家族従事者 男性 65才)
● 「観光立国」実現にむけてのご意見(問12) 参考図表(PDF形式)
旅行者も目的を持って訪問することが多くなっている。各種専門分野ごとの案内書(パンフレット等)例えば古典芸能、陶磁器、日本の武芸、美術館等を作成しておくと良い。情報化時代であるので、携帯端末で検索でき、情報を得られるような携帯端末をレンタルできると良い。言語は英語だけではなく10ヶ国語くらい準備する。
(神奈川県 無職 男性 66才)
実現に向けての活動は大いに結構な事だが、海外からの来客による増加と同時に犯罪発生率も増加していくので、単に観光関係にアピールするのではなく、同時に犯罪対策も実施して欲しい。外国人の犯行の凶悪化が進んでいるのでこの点に力を入れて実現に向けて活動して欲しい。
(大阪府 自営業主・家族従事者 男性 21才)
自分が海外に行きたいと思うきっかけは、メディア等で景色や町並みを見る時です。そう考えると、そういった日本の景色なりを紹介する機会が海外でどれだけあるか、でしょう。昨年の冬ソナのように、日本の良さが表れた映画がヒットすることも大きな効果があると思います。日本内の他国語表示整備などのハード面も大切ですが、ソフト面での対策を考えたらどうかと思います。
(福岡県 管理・専門技術職 男性 48才)
<国土交通省の考え方>
今回の調査では、全国各地のモニターの皆様から貴重なご意見・ご提言を数多くいただきました。
いただいた意見では、多くの方が日本に海外から観光客が増えることを望んでいましたが、「訪日外国人旅行者数」・「ビジット・ジャパン・キャンペーン」の認知度が2割前後ということがわかりました。
また、日本から海外に出かけられた多くの方が、旅行先での言葉や案内表記に利便性を感じていましたが、日本における外国人旅行者に対する環境整備においては、「外国語による案内板・メニューなどの外国語表示の充実」をあげる方が多いということがわかりました。その他にも外国人旅行者数が増えることにより犯罪の増加につながるという不安を持っている方が多いこともわかりました。
今後さらに多くの外国人旅行者の方に訪れていただくためにも、日本及び各地の魅力を維持、向上、創造していくとともに、外国人旅行者の方の日本を訪れる際の快適性を確保するための環境整備は欠かせないものですし、日本国内における犯罪に対する不安の解消も必要です。
今回、皆様からいただいたご意見、ご提言につきましては、今後、「住んでよし、訪れてよしの国づくり」という観光立国実現に向けた取組みを進めていくに当たっての参考とさせていただきたいと考えております。皆様のご協力に深く感謝いたします。
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