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環境負荷に係る検討について

(4)まとめ−排水の水系への影響の地域差評価−
新都市からの排水による評価地点における河川の流量、水質への影響及び閉鎖性水域への影響について検討した結果より、各地域の特性を以下に示す。

表4.10 水系への影響からみた各地域の特性の評価結果
検討対象地域 河川流量・水質への影響(注1)
河川流量への影響(注2)
河川流量・水質への影響(注1)
河川水質への影響(注3)
(放流先の河川の環境基準達成に必要な処理レベルで表現)
閉鎖性水域への影響
北東地域(宮城県) 小さい BOD10mg/lの通常の高度処理レベル -
北東地域(福島県) やや大きい BOD10mg/lの通常の高度処理レベル -
北東地域(栃木県) 大きい
(放流地点を下流側にする場合は緩和される)
BOD5mg/l未満の特に高度な処理レベル
(放流地点を下流側にする場合は緩和される)
-
北東地域(茨城県) 大きい
〜やや大きい
BOD5mg/l未満の特に高度な処理レベル〜BOD10mg/lの通常の高度処理レベル
(複数の水系に分けて放流する場合は緩和される)
霞ヶ浦水系に放流する場合には配慮を要する。(他水系に放流することも可能)
中央地域-東海地域(岐阜県) 大きい
〜やや小さい
特別な方策不要〜BOD10mg/lの通常の高度処理レベル
(複数の水系に分けて放流する場合は緩和される)
伊勢湾に流出するため配慮を要する。
中央地域-東海地域(愛知県) 大きい
(複数の水系に分けて放流する場合は緩和される)
BOD5〜10mg/lのやや高度な処理レベル
(複数の水系に分けて放流する場合は緩和される)
三河湾に流出するため配慮を要する。
中央地域-東海地域(静岡県) 小さい 特別な方策不要 浜名湖水系に放流する場合は配慮を要する。(放流先の回避は容易である)
中央地域-三重・畿央(三重県) 非常に大きい
(海域に直接放流する場合は影響はない)
BOD5mg/l未満の特に高度な処理レベル(鈴鹿川に放流する場合)〜特別な方策不要(海に直接放流する場合) 伊勢湾に流出するため配慮を要する。
中央地域-三重・畿央(畿央地域) 非常に大きい
〜やや大きい
(複数の水系に分けて放流する場合は緩和される)
BOD5mg/l未満の特に高度な処理レベル(複数の水系に分けて放流する場合は緩和される) 琵琶湖水系に放流する場合は配慮を要する。(琵琶湖水系に全量を放流しないことも可能)

(注1) 河川の流量・水質への影響は、各地域の主要な水系より設定した評価地点に基づく評価。従って、放流先が複数の水系を取り得る場合や評価地点が複数ある場合は幅のある評価となっている。
また、いずれも新都市の規模を最大ケース最終段階(人口約60万人規模)を想定した時の評価である。
(注2) 河川流量への影響は、各評価地点の低水流量に対する排水量(2.9m3/秒)の比(流量増加率)により次のように評価した。 非常に大きい(100%以上)、大きい(30〜100%)、やや大きい(10〜30%)、小さい(10%未満)
(注3) 河川水質への影響は、排水再利用等により排水量を30%削減した上で、さらに必要な処理レベルとして示した。
また、評価地点に新都市からの全排水が直接放流される場合を想定し、自然の浄化作用等は考慮していない。

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