Use Cases

LINKSのデータ活用・アプリ開発

GTFSデータを活用した
地域公共交通計画策定支援

ユースケースの狙い

EBPMに基づいた地域交通政策の推進

バスの運転手の高齢化や2024年問題等により、地域交通の担い手不足等が問題となる中、データを活用することによる効率的・効果的な地域公共交通計画の策定など持続可能な地域交通を実現する「リ・デザイン」(再構築)の実現が求められています。そのため、令和2年11月の改正地域公共交通活性化・再生法の施行により、地域公共交通計画の作成が努力義務化され、原則として全ての地方公共団体が、協議会方式等で地域公共交通計画を作成することとなりました。 このような動きがある一方で、自治体の現場では、人材不足、各種機関のデータが揃っていない、データ分析のツールを保有していない等、EBPMに基づく地域交通政策を推進するための課題も明らかとなっています。

(出典)国交省 公共機関のリ・デザイン全体の取り組み
https://www.mlit.go.jp/redesign/

データ一覧

ファイル名 主なデータ項目 データ形式 年次 範囲 ファイル数
GTFS ・停留所・標柱情報
・経路情報
・便情報
・通過時刻情報
・運行区分情報
・運行日情報
・描画情報
TXT 富山県 1フィード
乗降実績データ ・事業者ID
・経路ID
・便ID
・停留所・標柱ID
・日付
・乗車人数
・降車人数
CSV 2024年度 富山県 1ファイル
ODデータ ・事業者ID
・経路ID
・乗車停留所・標柱ID
・降車停留所・標柱ID
・日付
・OD数
CSV 2024年度 富山県 1ファイル

主な原典情報

原典名:富山地方鉄道バス
発行元:富山地方鉄道
参考URL:https://gtfs-data.jp/

システム概要

地域公共交通計画策定支援ツール

地域公共交通計画の策定時等に自治体の担当者を支援するため、GTFSデータや利用実績のデータを読み込み、バス等の公共交通に関する情報を可視化・分析するシステムです。 ブラウザベースとなっており、GIS等に関する専門の知識を持っていなくても、公共交通に関する様々な情報を地図上で一元的に可視化・分析することができます。

1.バス路線や停留所の可視化

GTFSデータリポジトリに掲載されているGTFSフィードを読み込みます。読み込んだGTFSデータを基に停留所ごとの時刻表の表示や選択した路線が停車する停留所の一覧を表示することができます。

2.運行頻度の可視化

地図表示による任意区間を走るバスの運行頻度を確認できます。
バスダイヤは平日・休日等で異なるため、運行日の切り替えも可能です。
全日/任意の時間帯別で運行本数の集計範囲を設定できます。

3.バス利用時の到達圏分析

任意地点を基準として、路線バスを利用した到達圏域を可視化することができます。可視化においてはバス停からの徒歩圏を同心円での到達圏の表示や、バス停周辺の道路ネットワークを踏まえた到達圏の表示が可能です。

4.乗降実績の可視化

事前に作成したCSV形式の乗降実績データ(各便の停留所で何人が乗り降りしたかを示すデータ)を読み込み、各バス停の乗降人数や乗車中人数を地図やグラフ、表で可視化します。

5.ODデータの可視化

事前に作成したODデータ(停留所Aから停留所Bへの、移動人数を示すデータ)を読み込み、各バス停間の利用者数を可視化します。

有用性検証会の様子

富山県内の自治体の公共交通担当の職員の方を対象に、有用性検証会を行いました。地域公共交通計画策定支援ツールの到達圏域の分析や乗降実績の可視化機能等を体験し、チームに分かれて路線バスの運用見直しなどの課題に取り組み、システムの使いやすさや業務への有用性について意見交換を行いました。


\ 利用者の声 /

富山市
交通政策課

これまでのバスなどの分析では、様々なデータが混在し、様式もバラバラで、それを整理するところから始めるのは非効率的だと思っていたので、このような取り組みはとてもありがたいです!

各自治体で各々コストをかけず、全国統一して利用できるこのようなツールができるのは、ありがたいです!

上市町
企画課

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