調理、洗濯、風呂、掃除、水洗トイレ等の家庭で使用される水を「家庭用水」、オフィス、飲食店、ホテル等で使用される水を「都市活動用水」と呼び、これらを併せて「生活用水」と呼んでいます。
生活用水の使用量の推移を見ると、1人が1日に使用している水量は、水洗便所の普及などの生活様式の変化に伴い、1965年から2000年にかけて約2倍に増加しました。この期間における生活用水の使用量の合計は、1人あたりの使用量が増加するとの併せて給水人口も増加したこと、さらに経済活動が拡大したことにより、約3倍に増加しています。生活用水の使用量は1998年頃がピークであり、緩やかな減少傾向にあります。
工業の分野において、ボイラー用水、原料用水、製品処理用水、洗浄用水、冷却用水、温調用水等に使用されている水を「工業用水」と呼んでいます。
使用量には、一度使用した水を回収して再利用している水量が含まれており、使用量全体の中で、回収されて利用されている水量が占める割合を「回収率」と呼んでいます。
従業者30人の事業所について見てみると、工業用水の使用量は、1965年から2000年にかけて約3倍に増加しましたが、使用した水を回収しての再利用が進んだため、新たに河川等から取水することが必要となる水量(補給量といいます)は、
1973年をピークに漸減しています。
2019年における取水量ベース(河川水、地下水等の水源から取水された段階の水量)の全国の水使用量を見てみると、生活用水として約148億m3 、工業用水として約103億m3が使用されています。
生活用水と工業用水の合計を「都市用水」と呼んでおり、2019年の水使用量は約252億m3となっています。
また、農業用水として 約533億m3 が使用されており、生活用水、工業用水、農業用水の合計量は約785億m3になります。これは琵琶湖約3杯分の水量にあたります。
<最終更新日:令和4年12月23日>