水資源

水資源の利用状況

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生活用水の使用量

 調理、洗濯、風呂、掃除、水洗トイレ等の家庭で使用される水を「家庭用水」、オフィス、飲食店、ホテル等で使用される水を「都市活動用水」と呼び、これらを併せて「生活用水」と呼んでいます。
 生活用水の使用量の推移を見ると、1人が1日に使用している水量は、水洗便所の普及などの生活様式の変化に伴い、1965年から2000年にかけて約2倍に増加しました。この期間における生活用水の使用量の合計は、1人あたりの使用量が増加するとの併せて給水人口も増加したこと、さらに経済活動が拡大したことにより、約3倍に増加しています。生活用水の使用量は1998年頃がピークであり、緩やかな減少傾向にあります。


 生活用水のうち、家庭用水の使われ方については、東京都水道局が2015年に実施した調査を例に見てみると、風呂(約40%)、トイレ(約21%)、炊事(約18%)、洗濯(約15%)といった洗浄を目的とするものが大部分を占めています。

工業用水と農業用水の使用量

 工業の分野において、ボイラー用水、原料用水、製品処理用水、洗浄用水、冷却用水、温調用水等に使用されている水を「工業用水」と呼んでいます。
 使用量には、一度使用した水を回収して再利用している水量が含まれており、使用量全体の中で、回収されて利用されている水量が占める割合を「回収率」と呼んでいます。
 従業者30人の事業所について見てみると、工業用水の使用量は、1965年から2000年にかけて約3倍に増加しましたが、使用した水を回収しての再利用が進んだため、新たに河川等から取水することが必要となる水量(補給量といいます)は、
 1973年をピークに漸減しています。


  また、水稲等の生育等に必要な水を「水田かんがい用水」、野菜や果樹等の生育等に必要な水を「畑地かんがい用水」、牛、豚、鶏等の家畜飼養等に必要な水を「畜産用水」と呼び、これらを併せて「農業用水」と呼んでいます。
 農業用水の大半は水田かんがい用水が占めており、全体の使用量はほぼ横ばいの傾向にあります。

全国の水使用量(取水量ベース)

 2019年における取水量ベース(河川水、地下水等の水源から取水された段階の水量)の全国の水使用量を見てみると、生活用水として約148億m3 、工業用水として約103億m3が使用されています。
 生活用水と工業用水の合計を「都市用水」と呼んでおり、2019年の水使用量は約252億m3となっています。
 また、農業用水として 約533億m3 が使用されており、生活用水、工業用水、農業用水の合計量は約785億m3になります。これは琵琶湖約3杯分の水量にあたります。

お問い合わせ先

国土交通省水管理・国土保全局 水資源部 水資源計画課
電話 :03-5253-8111
直通 :03-5253-8390
ファックス :03-5253-1582

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