取り組みの背景
人口減少・超高齢化社会を迎えるなど社会情勢が大きく変化する中、我々のライフスタイルや働き方について見つめ直すことが求められています。それと同時に、我々の日々の生活や社会活動を支える下水道システム、下水道サービスのあり方についても時代の要請に応じた新たな取組が必要となります。
「下水道・LIFE・えんじん研究会」(※1)が平成28年12月にとりまとめた報告書では、介護の現場での利便性等、高齢化社会への貢献が強く期待されるとして、下水道に紙オムツを受入れて集約処理するシステムが1つの選択肢として提案されました。この提案は、エネルギーの地産地消に貢献する可能性もあります。
これを受け、国土交通省は、新下水道ビジョン加速戦略(平成29年8月)(※2)において、少子高齢社会への対応としての「下水道への紙オムツ受入れ可能性の検討」を位置付け、検討を開始したところです。
また、国や民間企業による検討動向等を共有し、オープンイノベーションによる参加者間の議論を行う場として「下水道への紙オムツ受入に向けた連絡会議(Deasy Conference)」を実施しております。
(※1)下水道・LIFE・えんじん研究会報告書
http://www.mlit.go.jp/common/001194302.pdf
(※2)「新下水道ビジョン加速戦略」(平成29年8月 国土交通省)
http://www.mlit.go.jp/common/001197678.pdf
下水道への紙オムツ受入実現に向けた検討会について
国土交通省は、平成30年1月に「下水道への紙オムツ受入実現に向けた検討会」(※)を設置し、同検討会における議論を踏まえ、平成30年3月に検討ロードマップをとりまとめました。
紙オムツに付着した汚物のみを下水道へ受け入れるAタイプは介護負担の軽減に資すると考えられ、早急に受入条件を明示し早期の実用化を支援します。一方B・Cタイプは、検討すべき事項は多いものの地域経営やエネルギー・資源の地産地消にも資する可能性があり、2022年度末までにガイドライン作成・公表を行い、地方公共団体の中長期的な受入れ検討を支援してまいります。
(※)「下水道への紙オムツ受入実現に向けた検討会」における審議内容
http://www.mlit.go.jp/mizukokudo/sewerage/mizukokudo_sewerage_tk_000540.html
紙オムツ処理装置の概要及び関係ガイドライン等

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Aタイプ概要(PDF形式:240KB)

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Aタイプ(固形物分離タイプ)の実証試験等実施における基本的な考え方(案)【下水道への紙オムツ受入に関するガイドライン(案)】(H31.3)(PDF形式F:1,954KB)

※Bタイプについては、「専用配管なし(Baタイプ)」と「専用配管あり」の2対応に分けて検討中。
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Baタイプ概要(PDF形式:349KB)

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Baタイプ(Bタイプ破砕回収一体型)の実証し検討実施における基本的な考え方(PDF形式:2,140KB)

現在検討中
下水道への紙オムツ受入実現に向けた連絡会議(Deasy Conference)
国土交通省及びDeasyチームは、『全ての人が、その人らしく快適で、環境に配慮した暮らし方ができるために、“オムツ(Diaper)をより容易(easy)に扱える”』というビジョンのもとで「Deasyプロジェクト」を進めています。Deasyプロジェクトでは、国や民間企業による検討動向等を共有し、オープンイノベーションによる参加者間の議論を行う場として「下水道への紙オムツ受入に向けた連絡会議(Deasy Conference)」を実施しております。