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河川局

平成14年度河川局関係予算概要

I.平成14年度河川局関係予算概要

1−3 地方の個性ある活性化、まちづくり

頻発する水害、土砂災害、火山噴火などに対し、集中的に防災対策を実施するほか、生活用水の確保や住宅宅地開発を促す河川改修など、地域の活性化、まちづくりに必要な基盤整備を実施し、安全で安心できる地域社会の形成を目指す。

 

安全で活力ある地方の創出
 [事業費:4,205億円、国費:2,462億円]

 近年、大きな災害が頻発している地域において、同規模の災害を再び発生させないための対策を重点的に実施する。また、ボトルネック橋梁の改築の緊急実施や住宅・宅地開発を促進する治水対策、地域生活用水の確保、地方圏における人流・物流の確保を図り、安全で安心できる地域社会の形成を目指す。

  • 床上浸水常襲地区内家屋数12万戸を2006年までに約7万戸に減少*3*4
  • 激甚な災害を被った箇所における対策を概ね5年間で概成
  • 流下能力不足橋梁約4,500橋を、2006年までに約3,500橋に減少*3*4
  • 高潮災害危険箇所における高潮災害対策を概ね5年間で概成
  • 平成14年度は、雪谷川(ゆきやがわ)(岩手県)、有珠山(北海道)、三宅島(東京都)、磯部川(福井県)、横川ダム(山形県)、富士海岸(静岡県)等約1,760箇所で実施

 

○豊かで安全な地域を生み出す社会基盤の整備
 
豪雨や高潮による床上浸水被害や、火山噴火等による家屋流失・損壊が頻発し、地域社会に与える影響は甚大となっている。このような地域で、築堤・橋梁改築、排水機場の設置、砂防えん堤、海岸保全施設等の整備による防災対策を概ね5年で重点的に実施し再度災害防止を図る。また、治水安全度が低く、市街化が進まない地域における住宅・宅地開発を促進するため、河川等の整備を促進する。

【雪谷川(ゆきやがわ)の浸水状況(岩手県)】
雪矢川の浸水状況(岩手県)
【芸予地震で発生した斜面崩壊(広島県)】
芸予地震で発生した斜面崩壊(広島県)

【有珠山周辺洞爺湖(とうやこ)温泉街地域における砂防事業計画(北海道)】
有珠山周辺洞爺湖温泉街地域における砂防事業計画(北海道)

 

鉄道橋緊急対策事業の拡充

・事業内容
 橋梁があるために河川の拡幅等ができず、流下能力が不足し治水上ボトルネックとなっている鉄道橋梁の緊急的な改善を行う「鉄道橋緊急対策事業」の対象施設に道路橋を追加し、「鉄道橋・道路橋緊急対策事業」とするとともに、現在は採択下限値12億円以上の基幹河川改修事業のみでしか実施できなかったものを、採択下限値6億円以上の一般河川改修事業においても実施できるよう拡充する。

・科目及び補助率等
 (目)河川改修費補助、都市河川改修費補助
 (事項)基幹河川改修事業
 鉄道橋・道路橋緊急対策事業 【補助率1/2】
 (目)河川改修費補助、都市河川改修費補助
 (事項)一般河川改修事業
 鉄道橋・道路橋緊急対策事業 【補助率4/10】

 (注) :拡充部分

概要図

 

○住宅宅地開発を促進する河川等整備

 水害・土砂災害に対する安全度が低いため住宅宅地の開発が滞り、良好な住環境を確保できない地方都市およびその周辺地域において、安全度を向上させる河川改修や砂防事業、急傾斜地崩壊対策事業を実施し、良好な住宅・宅地開発等の民間需要を促進する。

【磯部川(福井県)】
磯部川(福井県)

○地域生活用水確保対策
 渓流取水等不安定な水源に頼っている山間部や、離島等の地域において、不安定な水利用状況を改善し、生活基盤の安定化、地域の活性化を図るため、水源となるダムの整備を推進する。

○地方圏における人流・物流の確保
 交通が寸断された場合に、地域住民の生活等に多大な影響を与える重要な幹線道路等 を土砂災害、高潮等海岸災害から防護する。

【地域に欠かせない重要な幹線道路等を土砂災害・高潮災害等から保全】

(東川地区(新潟県))
東川地区(新潟県)
(富士海岸(静岡県))
富士海岸(静岡県)

      

人が集まる拠点整備

[事業費:223億円、国費:126億円]

 自然とふれあうことのできる河川や海岸の特徴を活かし、個性的で活力ある地域づくりに資するため、NPOや市民団体、地元自治体、関連府省と連携しつつ、交流、自然体験、環境教育の拠点としての身近な水辺空間等を整備する。

  • 平成14年度は、嘉瀬(かせ)川(佐賀県)、田之代(たのしろ)海岸(兵庫県)等約150箇所で実施
【水辺プラザの推進】
イメージパース
【ふるさとの川づくりの推進】
高橋川(富山県)
 市町村の拠点準備と連携して、河川整備(親水護岸等)を行うことにより、良好な水辺空間を形成し、地域交流・連携を推進

 河川本来の自然環境の整備・保全や周辺の景観との調和を図りつつ、地域整備と一体となった河川改修を行い、「まちの顔」となる良好な水辺空間の形成を図る


【いきいき・海の子・浜づくりの推進】
田之代海岸(兵庫県) 田之代海岸(兵庫県)
田之代海岸(兵庫県)
 海岸保全施設の整備により、交流・自然体験・環境教育の場としての海浜空間を保全・創出

【地域活性化に資する砂防事業の推進】
黒淵地区(山形県)
 砂防事業等により創出された安全な土地において、地元市町村と連係し交流拠点施設を整備することにより、地域の活性化に資する

 


*3 この指標は、都市部の分も含めたのもの。
*4 目標値に対する今後の実績の見込みは、予算の変動等の要因により変化する性格のものである。


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