千歳川における川を活かした環境教育 (水環境北海道による環境教育) |
【背景】 | |
● | 河川環境の改善に向けて、上・中・下流の交流を通じ、ひとつの流域は同じ生活文化圏という意識を共有するため、産・学・官・民の複合的なネットワークの構築を目指す「全国水環境交流会」の呼びかけにより、水環境の保全や改善、とその啓発活動を目的に、平成5年に「全国水環境交流会in北海道」が設立。平成10年12月、NPO法人申請に伴い「水環境北海道」と改名した。 |
● | 水環境北海道」の主な活動フィールドである千歳川は、上流部では、国有林が多いことや一部が国立公園になっていることもあり、清流かつ自然が豊かであるが、下流部では農業排水や都市排水などの影響を受けて水質の悪化が顕著になっている。 |
● | そこで、子どもの頃から自然の水の素晴らしさを体験させ、将来の水環境保全のためのリーダーを育成するため、平成9年から中学生以上を対象とした宿泊型の夏期集中講座「千歳川・かわ塾」を始めた。 |
【内容】 | |
● | 千歳川の概要や流域の自然、歴史、文化など、各分野の専門家による屋内授業を実施し、流域全体に関わる見識を向上させる。 |
● | ライフジャケット遊泳、川下り、人工呼吸などの体験を通して、川での遊び方や危険回避技術を身につける。 |
● | 水質調査、水生生物の観察、植樹など体験することにより、自然環境に対する問題意識を深める。 |
【特徴】 | |
● | 流域自治体の教育委員会が、参加募集、引率、指導監督等全面的な支援・協力を行っており、子どもたちの体験活動の充実に寄与している。 |
● | 河川、自然環境の専門家をはじめ、陸上自衛隊員、消防署員、カヌーインストラクターなどの多様な人材を、流域内から選出し講師に迎えている。 |
● | 「水環境北海道」は、本年4月にNPO法人として認証され、社会的認知も高まっている。 |
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![]() 屋内授業 |
![]() 地元消防署員による人工呼吸法訓練 |
![]() ライフジャケット遊泳 |
![]() カヌーによる川下り |
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