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河川局



河川審議会管理部会議事要旨について

1.日 時  平成12年1月13日(水)  15:00〜17:50

2.場 所  中央官庁合同会議所大会議室

3.出席者
(委 員)松原管理部会長、赤羽委員、有馬委員、碓井委員、小澤委員、近藤委員、残間委員、高橋委員
(専門委員)市田専門委員、岸専門委員、森下専門委員、山岡専門委員、横山専門委員
(説明員)青木進氏、高橋万里子氏、中村桂子氏
(事務局)竹村河川局長、吉田河川総務課長、竹村水政課長、渡辺河川計画課長ほか

4.議事要旨

 河川における市民団体等との連携方策のあり方については、河川において実際に市民団体の活動を行っている方々より、その活動の実態、活動に当たっての課題、行政との関わりにおける課題等について説明を受け、下記要旨のとおり質疑応答を行った。
 また、委員等が現地の視察を行うこととなった。

(質疑応答の要旨)

 個人として市民活動に参加している行政官の印象は?
 参加回数を重ねていくにしたがい活動に対する積極性が増すとともに、川のみならず幅広い視野を持つようになっていると感じている。

 NPOが行政からの委託により仕事をするという形態を確立するためには、NPO間における競争が必要ではないか?
 環境系のNPOは県内でも数が少ない。是非多くの方々と切磋琢磨しながら、自分たち自身が研鑽することが重要であると考えている。

 行政に対し、NPOをそっと見守ってほしいとの考えか、密接な関係でいてほしいとの考えか?
 随意契約における委託ということになると密接になるという気もするが。
 NPOの特性を活かした調査等には随意契約が必要と考えるものの、基本的には、行政は市民活動の干渉をしないでほしいと考える。

 持っている知識の中には、全国的に普遍化できるものもあると思われるが、そのような知識を全国の研究者のネットワークや河川にかかわる人々の間で一般化するにはどのようにすればよいと考えているか?
 研究者の団体や河川の利用団体、河川管理者を含めた行政といった多様な団体のネットワークを形成することが重要であり、そのためには、これらの団体をリードする優秀なコーディネーターを養成することが非常に大切であると考える。

 ネットワークの形成にあたっては、環境庁や農林水産省といった建設省以外の役所のコーディネートが必要であると考えられるが、これまでにこれらの役所のコーディネートに問題があったという具体的事例があったか?
 特にない。我々の立場からすると、河川であれば、その河川を管理する建設省がコーディネーター役になることが一番いいのではないかと考えている。あるいは別の第三者機関が行うのがいいかもしれない。

 河川管理に参画する場合には公式な場がほしいということだが、その理由は何か?
 非公式な関わりのみでは何となく行政と市民団体とが馴れ合いの関係にあるように思われること、独自にそのような場をつくることができない団体が多いということの理由による。

 河川管理に対する公式な参加を実現するためには、どういうやり方がいいと考えているか?
 自らの経験によると、当然、最初は事務所には全く相手にされなかったが、何度か足を運び、我々の活動内容や所持データ等を繰り返し説明しているうちに、人間的つながりが生じ、信用してもらった経緯がある。

 事務所の担当者が変わり、市民団体に対する態度が急変して困ったという事例の紹介があったが、最近の行政官には市民団体の活動に対する理解が深い人が多くなっていることから、そのようなケースも少なくなるのではないか?
 事務所の方が会に直接足を運んでくるなど、対応が序々に改善されているような気はするが、今後我々の活動を継続的に支持して下さるか不安ではある。

 魚道に網を張ることを鳥の愛好家が快く思わないなど、魚の愛好家と鳥の愛好家が対立することがしばしば見受けられるが、このような場合は、両者が話し合いをするのが原則であるのか?。また、そういう話し合いにより得られた結果について、全国的に事例が整理されているのか?
 カワウがアユを食べているのではないか、ということで漁協組合と対立したことがあったが、本当に食べているかということについて自ら実際に調査をしてデータを収集し、漁協に示すことにより、誤解が解け、解決したことがある。一般的に、問題が大きくなりそうなときは事前に対策会議を設け、頭をつき合わせてこれを続けていくことが一番問題の解決につながる。
 原則的には、鳥は昔から魚を食べてきているが、それゆえに魚が絶滅したということはない。目の前で魚が食べられると魚の愛好家が怒りたくなる気持ちはよくわかるが、そのような感情により生じる対立は、実態を調査することにより解決できる場合が多いと思う。


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