目次 > 第3章 水害・土砂災害の発生要因と社会構造の変化 > 3-2 急峻な地形、ぜい弱な地質が土砂災害を招く
2004年10月・台風23号(京都府宮津市)
日本の国土は、急峻な土地が7割を占めており、中生代後半以降新しく形成された複雑で崩れやすいぜい弱な地質や、火山灰・花こう岩の風化地帯、断層破砕帯が各地に散在しているため、台風や集中豪雨に見舞われると、土砂の流出や崩落が起こりやすく、全国各地で土砂災害が多発している。
2004年、土砂災害は2537件発生。過去5年平均の3倍以上に達し、統計を開始した1982年以来、最多となり、死者61人の犠牲は過去10年で最悪の数値となった。
■最近の土砂災害発生件数 国土交通省砂防部資料から作成