目次 > 第3章 水害・土砂災害の発生要因と社会構造の変化 > 3-2 急峻な地形、ぜい弱な地質が土砂災害を招く
2004年9月・福井豪雨(福井県美山町)
土石流は、川底の石や土砂が長雨や集中豪雨などによって一気に下流へと押し流される現象を言う。
ゴーとかガーという轟音をたてる場合もあり、流れの速さは規模によって異なるが、時速20〜40kmに達し、一瞬のうちに人家や農地をのみ込むことが多い。
土石流の発生の危険性があり、被害を生ずる恐れがある渓流は「土石流危険渓流」に指定され、2002年現在、その総数は全国で18万3863ヶ所にも及んでいる。