目次 > 第3章 水害・土砂災害の発生要因と社会構造の変化 > 3-3 深刻化する都市型水害
都市部の小河川には、大雨時に市街化された流域で行き場を失った雨水が集中。都市部の地表に水があふれ、都市機能をまひさせたり、地下空間が浸水したりする「都市型水害」が多発。
これまでの下水道は、雨水流出率50%、降水量1時間当たり50mmに対応する計画が一般的だが、近年多発する集中豪雨の影響も加わって下水道への負荷は、その限界を超えることが多くなっている。
■東京都神田川の平常時と洪水時
東京を流れる都市河川の神田川の水の流れは、平常時には少ないが、1993年の台風11号では水位が急に高くなり、洪水を引き起こした