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河川局

水害対策を考える


目次第3章 水害・土砂災害の発生要因と社会構造の変化 > 3-3 深刻化する都市型水害

3-3-4 市街化で洪水の危険度増大──鶴見川流域の例

市街化による影響をシミュレーション

1958年。市街化率約10%。人口約45万人
1975年。市街化率約60%。人口約120万人
2004年。市街化率約85%。人口約188万人

鶴見川は、東京都町田市上小山田町を水源として、多摩丘陵、川崎市、横浜市の北西部を流れ、京浜工業地帯の横浜市鶴見区生麦で東京湾に流れ込んでいる典型的な都市河川である。
1958年の鶴見川の流域の人口は約45万人で市街化率は約10%だったが、60年ごろから流域全体で鉄道網や幹線道路網の整備が進み、75年には人口約120万人、市街化率約60%へと都市化。さらに2004年には、人口は約188万人に増え、市街化率は約85%となった。
過密な市街化によりこの雨流域の保水・遊水機能が急減し、鶴見川における洪水時の水の出方が大きく変化した。1958年当時、降雨による洪水のピークは降り始めから10時間後ほどで、その流量も比較的なだらかに増減していたが、市街化が進んだ現在の状況を同じ降雨でシミュレーションすると、洪水のピークに達する時間は2〜4時間とほぼ3分の1に短縮され、流量は約2倍に急増、洪水の危険度増大が実証された形となった。


市街化で、流量が短時間で急増するようになった:洪水流量が約2倍、ピーク発生時間が約3分の1に短縮。


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