水を大切に やっぱり、みんなで考えたい・・・
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私たちの暮らす日本はアジアモンスーン地帯に位置し、年平均降水量は約1,750mmにのぼります。 これは世界平均の約970mmに対し約2倍とたいへん多くなっています。
ところがこれに国土面積を掛けた降水の総容量を求めて人口で割ると、人口1人当たりの年平均降水総量としては約5,500m3となります。 この数字は、世界平均均27,000の5分の1程度で必ずしも豊富とは言えません。 利根川及び荒川に依存する首都圏では、1,360mmとやや雨が少ない上に、そこに多くの人々が生活するため、1人当たりの年平均降水総量は約1,100m3となり、世界平均の25分1程度ととても厳しい降水状況の中におかれているのがわかります。
水のある豊かな暮らしを実現させるためには、水を貯えることが大切です。 そして、川の流量が豊かな時には取水できても、水量が少ない時には取水できない、といった不安定な状況をなくすことです。 こうした状況を解消するためには、渇水でも困らないだけのダムや堰などの水資源施設の整備も必要です。
現在ダムなどの水資源施設は、水源地域の人々の協力をもとに、着実に整備されていますが、需要の急速な増加に村応することが難しいのが現状です。 したがって、当面は渇水時において、限られた水源でやりくりしていかなければならず、節水の実施が最も有効な手段です。
できれば節水はしたくないですね。 そのためには水を浪費することなく、特に渇水時には水を有効に使うため、いろいろな工夫をこらすとともに、水資源施設の整備、水利用の合理化など渇水に強い水利用社会をつくる必要があります。 渇水の心配のない暮らし、それを1日も早く実現することこそがすべてのみなさんの願いといえます。
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