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記者発表


図−1(1)   多摩川(多摩川水系)における流入実態調査結果概要

 


図−1(2)   多摩川(多摩川水系)における流入実態調査結果概要

 


図−1(3)   多摩川(多摩川水系)における流入実態調査結果概要

 


図−1(4)   多摩川(多摩川水系)における流入実態調査結果概要

 




図−2(1)   桂川(淀川水系)における流入実態調査結果概要

 


図−2(2)   桂川(淀川水系)における流入実態調査結果概要

 


図−2(3)   桂川(淀川水系)における流入実態調査結果概要

 


17β-エストラジオール(LC/MS)は今回の調査では河川内の濃度が全て検出下限値未満であったが、エストロンの形状では久我井堰を除く本川各地で有意な値が検出されていた(資料1参照)。
17β-エストラジオールとエストロンは相互に形体変化する物質であると考えられている。

図−2(4)   桂川(淀川水系)における流入実態調査結果概要

[流入実態調査結果語句説明]
流入実態調査結果の図1(1)〜図2(4)における語句説明を下記に示す。
○ 河川流量 本川の各地点における流量。6時間毎に4回測定した流量の平均値
○ 区間 河川内の各調査地点とその直上流の調査地点の間をいう。
○ 区間内における流入水の流量
  各区間内における、支川、樋管、下水処理場からの流入水の流量について6時間毎に  4回測定したものの平均値。
○ 上流区間からの流入負荷量
  調査区間最上流部の通過負荷量と、最上流部と当該区間の間の区間に流入する全ての負荷量を加算したもの。支川、樋管、下水処理場からの負荷量は6時間毎に4回測定した流量に、各物質の水中濃度を各々掛け合わせ加重平均値を求めた上で、1日当たりの量に換算し各物質の負荷量とした。
○ 区間内における流入負荷量
  各区間内における、支川、樋管、下水処理場から流入する負荷量を合計したも の。負荷量の算定方法は上と同じ。
○ 河川濃度 本川の各地点における河川水中の各物質の濃度について、6時間毎に4回測定したものの加重平均値。
○ 流入源の濃度
  支川、樋管、下水処理場からの流入水中の各物質の濃度について、6時間毎に4回測定したものの加重平均値。
○通過負荷量 本川の各地点において6時間毎に4回測定した流量に、各物質の水中濃度を各々掛け合わせ加重平均値を求めた上で、1日当たりの量に換算し各物質の通過負荷量とした。
○ < 各物質の平均濃度算出に際し、4回の測定結果のうち、1回以上の検出下限値未満の測定結果を含むことを示す。
○ * 支川、樋管、下水処理場から流入する各物質の負荷量算出に際し、4回の測定結果のうち、1回以上の検出下限値未満の測定結果を含むことを示す。
○ 参考図 以下の条件に該当する場合、測定精度の観点から参考図として作成した。
    (1) 河川濃度の縦断的な変化のグラフについて、本川内において、4回の分析した測定値に検出下限値未満の値(ND)が1回以上含まれた地点が、複数点みられる場合。
    (2) 地点の流入負荷量と通過負荷量のグラフにおいて、対象とした物質のうち内分泌攪乱物質等について、以下の3条件のうちの1つ以上に該当する場合。
<1>通過負荷量算定に必要な河川濃度の縦断的な変化のグラフについて、本川内において、4回の分析した測定値に検出下限値未満の値(ND)が1回以上含まれた地点が、複数点みられる場合。
<2>検出下限値未満の測定値の取り扱いを、検出下限値の1/2、0とした場合に、河川内での増加・減少の傾向が変わる場合。
<3>検出下限値の下の1桁の数値まで使って計算すると、河川内での増減の傾向が変わる場合。

(3)魚類調査
  平成11年度までに河川に生息する雄コイの一部で、血清中からビテロゲニン(雌性化の目安となる物質)が検出されることを確認した。
平成12年度は、主要5河川10地点において調査を実施した。その結果、一部の雄コイの血清中からビテロゲニンが検出された。ビテロゲニンの濃度範囲は、平成10、11年度とほぼ同様であった。ビテロゲニンの検出された雄コイの割合は、平成10、11年度に比べてやや低かったが全体的にはほぼ類似した傾向にあった。
雄コイ血清中のビテロゲニン濃度を変動させる要因としては、内分泌撹乱物質以外に生息場所の環境や個体ごとの生理的活性や成熟状況なども考えられることから、ビテロゲニン濃度の測定結果のみから調査地点の状況を評価することは困難であり、個別の地点での傾向を確認するための継続的な調査を実施し、併せて水環境中の女性ホルモン活性量を把握し、雄コイ血清中のビテロゲニン濃度との関係を確認する必要がある。



3.平成13年度の調査計画
  平成12年度に引き続き、内分泌攪乱物質の実態を把握するための一級河川における水質・底質の全国的な調査を継続実施する。魚類については従前の調査を継続するとともに女性ホルモン活性量とビテロゲニン濃度との関係を検討する調査を行う。また、河川における内分泌攪乱物質の挙動を把握するため発生源の検討を含めた流域から河川への流入実態調査を実施するとともに、河川直接浄化施設等の除去効果の調査把握を行うこととしている。


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