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記者発表

富士山ハザードマップ検討委員会
第2回基図部会の議事要旨について


平成13年10月31日
内閣府
総務省
国土交通省

富士山ハザードマップ検討委員会の第2回基図部会が以下のとおり開催されましたのでお知らせします。
配布資料は、別紙のようなものです。必要な方は問い合わせ先までご連絡ください。

日 時:
場 所:
平成13年10月31日 10:00〜12:00
東京ドームホテル オーロラの間
出席者: 出席者:荒牧委員長、新谷委員、池谷委員、石川委員、石原委員、井田委員、鵜川委員、宇都委員、小山委員、林委員、藤井委員、水山委員、宮地委員、布村委員、務台委員、岡本委員、小宮委員、友井委員(代理)、北崎委員(代理)、北里内閣府審議官(防災担当)他

事務局から(1)火山防災マップの試作のための宝永噴火シナリオ、(2)火山防災マップの試作のための溶岩シナリオ、(3)火山防災マップで検討対象とする現象ケースの考え方について、小山委員・宮地委員から(1)宝永噴火に伴う噴出物の形成時間と噴出率の推移について、(2)古記録と噴火堆積物からみた富士山貞観噴火の推移について、の資料の説明があり、これに基づき質疑が行われました。その概要は以下のとおりです。

  • 宝永噴火シナリオ、溶岩噴火シナリオについては、本委員会と並行して行っている現地調査結果、史料調査結果等を踏まえるとともに、時間経過については数値シミュレーションの結果も利用して、できるだけ詳細なシナリオを作成する。
  • 最近の調査で、沼津、三島でも宝永噴火による降灰を確認しているので、シナリオ作成にあたってはこれを取り入れたものとして欲しい。
  • 降灰シミュレーションと実績との差異の原因は、条件設定なのかモデル自体の問題なのか吟味すべき。粒度分布の扱いについても今後の課題である。
  • 噴火後の降灰地域からの土石流についても急いで検討すべき。検討に当たっては、火山灰の等層厚分布以外の条件についても考慮すべき。また、江戸時代には山間部に人が住んでいない可能性があるので、山間部での土石流についての検討も行うべき。
  • 土砂流出シナリオにおいて、シミュレーションにより時間推移を表現するのは不可能ではないが、降雨の状況などにより推移が大きく異なる。宝永噴火後の降雨状況が不明なので、当時の土砂流出状況を必ずしも再現できるわけではない。
  • 宝永噴火による火山灰の等層厚分布については、下鶴(1981)と宮地(1984,1988)の資料から防災対策に用いることを考慮して検討する。
  • 貞観噴火の溶岩は粘性が低く、ハワイのように溶岩トンネルをつくっているので、シミュレーションを行うにあたっては、そのことも考慮して検討する必要がある。
  • 溶岩のハード対策は、噴火の状況に応じて砂防堰堤や導流堤などの組み合わせが考えられる。
  • ○溶岩シミュレーションの場合、噴火口が割れ目か点かで異なるので注意が必要。
  • 溶岩流のシミュレーションを行う際に、流下現象にこだわりすぎると実際的な検討が進まないのである程度のところで割り切るべきである。
  • 火山防災マップには、想定される噴火等により被害が予測される区域を網羅的に示したマップとケースを特定してシミュレーションするマップの2種類があることを認識する必要がある。
  • 世界中の火山の中でも過去の噴火について富士山ほどわかっている例は少ないので、過去の噴火資料等をもとに、噴火の規模、場所、様式について今後の可能性を検討する。

今後は、11月20日(火)10時から活用部会を、12月10日(月)13時から次回の基図部会を開催する予定です。


問い合わせ先
内閣府 参事官
(地震・火山対策担当)
布村 明彦 (03−3503−5692)
  〃  参事官補佐> 齋藤 誠 (03−3501−5693)
総務省消防庁防災課 課長補佐 長尾 一郎 (03−5253−7525)
国土交通省河川局
砂防部砂防計画課
課長補佐 笹原 克夫 (03−5253−8111
 内36−152)
  火山対策係長 下山利浩 (〃内36−154)
〃気象庁総務部企画課 防災企画調整官 横田 崇 (03−3214−7902)

〃気象庁地震火山部
火山課
噴火予知防災係長 林 豊 (03−3284−1749)


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