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河川局

Topics 記者発表


清流ルネッサンス 計画対象河川等(第二次選定)の概要




常呂川水系常呂川
 常呂川は、オホーツク海に注ぐ最大の一級河川で、北見、置戸、訓子府市街地を流れる高水敷きは、河畔公園等に整備されており、多くの市民に利用されています。また、下流部のオホーツク海に面する常呂町は、ホタテ養殖をはじめ漁業が盛んで、サケマス増殖事業も行われています。しかし、水質は、BOD等において環境基準を超えており、また、全窒素、全リンについても値が高く、道内で最も汚濁が進んだ河川です。清流ルネッサンスでは、流入支川対策等による水質改善を進めることにより、将来、子供達が安心して川で遊んだり自然にふれあうことができる身近な遊び場としての河川環境、また、サケマス等魚類の生息環境の向上に寄与した河川環境の創出を図るものです。

網走川水系網走川
 一級河川網走川の下流部に位置する網走湖は、国定公園として周辺住民の憩いの場であるほか、北海道内でも著名な観光地です。湖は上部淡水層と下部無酸素塩水層の二層構造を成していることもあり、近年、「アオコ」に代表される水質障害が毎年のように生じています。また、強風時に下部無酸素塩水層が急激に上昇する「青潮現象」がしばしば発生し、魚介類のへい死等の被害を与えています。清流ルネッサンスでは、このような問題を改善するために、湖内汚濁負荷削減対策や流域からの流入汚濁負荷削減対策を、流域一体となって行う予定です。

那珂川水系桜川(千波湖含)・沢渡川・堀川・逆川
 桜川については、那珂川・桜川ネットワーク構想事業により環境整備が行われ、人々の憩いの場として利用されているが、生活排水流入に伴い水質が悪化し夏にはアオコや悪臭が発生していることから、水環境の改善が望まれています。清流ルネッサンスでは、桜川に流入する沢渡川・堀川・逆川及び千波湖も含め汚濁負荷の軽減、水質改善、水量の維持・復活等の施策を地域住民、自治体と連携して進めていく予定です。

荒川水系不老川
 不老川は、荒川水系新河岸川の中流部に合流する右支川で、東京都瑞穂町を起点に入間市、所沢市、狭山市、川越市を流下しています。流域は、近年急速に都市化が進み、元来流量の少なかった川に大量の生活排水が流れ込み水質汚濁が著しくなった典型的な都市河川です。清流ルネッサンス21では、不老川流域の水環境の改善を目指し各施策を実施してきた結果、本川における水質は大きく改善されつつありますが、ルネッサンス21の基準点である不老橋地点では、未だ目標値を満足していない状況です。清流ルネッサンスでは、流域下水の整備及び浚渫などを通じて、流量の確保とさらなる水環境の改善を推進するものです。

荒川水系芝川・新芝川
 芝川・新芝川は、埼玉県中央部に位置し桶川市を起点とし、中〜下流部は高度に過密化した都市域を流れ、川口市領家地内において、荒川に合流する左支川です。清流ルネッサンス21では、芝川・新芝川流域の水環境の改善を目指し、各施策を実施してきた結果、本川における水質は大きく改善されました。しかし、本川起点の都市下水路や各支川では引き続き水質改善が必要であり、また旧芝川では維持用水のみが流入する閉鎖河川であるため、未だ良好な水環境が満足されていません。清流ルネッサンスでは、流域下水の整備や浄化導水事業などを通じて、芝川・新芝川のさらなる水環境の改善を推進するものです。

利根川水系小山川・元小山川
 元小山川は、埼玉県北部に位置し、上里町を起点に本庄市内を流れ小山川に合流する河川であり、小山川は、岡部町、深谷市を流れ、利根川へと合流する河川です。特に元小山川は、本庄市の中心部を流れているために、生活排水の流入量が多く、近年BODが上昇傾向を示しており、今後水質の悪化が懸念されています。さらに、沿川は、本庄市を中心とした「本庄地方拠点都市地域」に指定されており、今後人口の増加や産業の活発化が見込まれています。清流ルネッサンスでは、下水道整備や浚渫、緑化護岸の整備などを通じて、小山川・元小山川の良好な環境の保全や水環境の改善を推進するものです。

淀川水系西高瀬川
 西高瀬川は、京都市内を流れる一級河川であり、桂川一の瀬井堰からの取水を水源としています。しかし、昭和10年の京都大水害を契機に進められた天神川改修により分断され、平常時はほとんど水がない状況であり、水量・水質の悪化が問題化しています。そこで、生物が生息し、歴史や自然を感じる美しい水辺を創出するために必要な水量を確保するとともに、子供たちが安心して水遊びができる水質を確保しようとするものです。

淀川水系寝屋川流域
 寝屋川流域は、東西を生駒山地、上町台地、南北を淀川、大和川で囲まれた低平地に位置し、流域の唯一の出口である京橋口を経て、大阪湾に注いでいます。 これまでに淀川や古川浄化導水路などの整備により、水質は改善に向かっていますが、恩智川や平野川では環境基準(E類型)が達成されていない状況です。また、都市再生プロジェクトとして、寝屋川をモデル流域に「水循環系再生構想」が検討されているところであり、本構想をふまえつつ、浄化用水の導入や浄化浚渫などによる水環境の改善を図り、もって都市における良好な水辺環境の創造を行うものです。

千代川水系湖山池
 湖山池は人の心に安らぎを与えてくれる憩いの場であり、様々な動植物を育む自然環境の場、周辺住民の生活の場としての役割を有する、鳥取市民の貴重な財産となっています。しかし、近年、生活環境の変化に伴い水質悪化がみられ、水質浄化について様々な角度から検討をすることが必要となっています。このため、環境・生態系・利水の調和を図りながら、市民と行政が一体となって、水質浄化施策について検討し、水質の改善を図ります。

遠賀川水系遠賀川
 遠賀川は、九州の一級河川の中で人口密度が最も高く、都市化が進んだ河川であり、主に家庭排水に起因する水質汚濁が顕著となっています。また、遠賀川水系は、流域内23市町の上水として利用されるなど、安全でおいしい水の確保が急務となっています。そこで、清流ルネッサンスにおいては、全河川で環境基準を達成することを目標とし、下水道整備や河川浄化施設の整備を促進し、流域一体となって河川浄化に向けた住民と行政との協働による水環境の改善を目指します。

肝属川水系肝属川
 肝属川上流の鹿屋市内は、主に農畜産系排水や生活雑排水により河川の汚濁の問題があり、BODも高い状況にあります。また、鹿屋市では生活用水や工業用水等の大部分を地下水に依存していますが、地下水の硝酸性窒素汚染も問題となっています。清流ルネッサンスでは、上流域を中心とした河川の水質改善等を行い、計画目標年度には環境基準のB類型(3.0mg/l)を満足させ、また、将来的には人が泳げる(昔の姿の)川に戻すことを目標とします。

嘉瀬川水系多布施川
 多布施川は佐賀市内を流れる一級河川です。また、多布施川には数多く設置された井堰を通じた水路、クリークが市内を巡っており、良好な水網都市を形成しています。しかし、多布施川周辺水路等においては、水量の不足や生活排水等の流入により、水質の悪化が著しい箇所が多数見受けられます。清流ルネッサンスでは、既存取水施設における必要量の検討を踏まえた管理体制の整備を行い、このような水量の不足や水質悪化の改善を目指します。


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