○食物連鎖を通じた生物への蓄積や長期間の摂取による生物への悪影響が懸念されるダイオキシン類による河川、湖沼の底質の汚染について、平成11年より実施している国土交通省及び地方公共団体の調査で、22河川において、底質のダイオキシン類の環境基準(平成14年告示)を超える汚染が確認されています。
○汚染が確認された河川では、それぞれ河川管理者等が主体となって、対策に向けた検討が行われていますが、平成15年度時点では、対策工法については安全かつ経済的に処理できる技術が十分には確立されていない状況でした。
○このため、国土交通省河川局では、平成16年度より、「底質ダイオキシン類対策技術検討委員会(委員長:楠田哲也北九州市立大学大学院教授)を設置し、主要な底質ダイオキシン類対策技術である分解無害化処理技術(注1)、原位置固化処理技術(注2)、覆砂処理技術(注3)について、現地試験等を実施し、各技術の実用化に向けた検討を行ってきました。
○今般、平成16年度から平成18年度までの3ヵ年にわたる検討の成果として、各技術の効果、処理に伴う周辺環境への影響の有無等を評価し、「底質のダイオキシン類対策技術資料集」(詳細は下記URL参照)としてとりまとめましたのでお知らせします。
今後は、本書を踏まえて、ダイオキシン類に汚染された底質の対策を促進していく予定です。 |