10月13日にマリアナ諸島の西の海上で発生した台風第23号は、15日にかけてほぼ西へ進み、その後18日にかけて北西に進んだ。この間、次第に勢力を強め、18日9時には「超大型で強い」台風に発達した。19日には向きを次第に北東に変えて沖縄本島に接近、沖縄本島や鹿児島県の奄美諸島に沿うように北上し、種子島の東海上を通って、20日13時頃、高知県土佐清水市付近に上陸した。今年、日本に上陸した10個目の台風となった。 |
台風経路図(10月21日9時現在) |
出典:福岡管区気象台 |
台風23号は強風域が広く、また秋雨前線が日本付近に停滞していたため、広い範囲で風や雨が強く、暴風域に入っていない地域でも30〜60m/sの最大瞬間風速を観測した。 降り始めからの雨量は、大分県南海部郡直川村大字赤木の直川(なおかわ)観測所で560mm、大分県佐伯市大字青山大通りの青山(あおやま)観測所で540mm、鹿児島県肝属郡高山町新富の高山(こうやま)観測所で521mmに達し、九州東南部で豪雨となった。 |
※本資料の数値は、速報値及び推定値であるため今後の調査によりかわる可能性があります。 |
※表を拡大 【直川観測所(番匠川)】 【青山観測所(番匠川)】 【高山観測所(肝属川)】 |