水管理・国土保全

  

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地域と阿武隈川

地域との連携 ~阿武隈川サミット~

阿武隈川に関連する活動団体は、大小様々ですが、合計で96 団体(平成18 年7 月時点)に及び、その活動内容も多岐に渡っています。特に活動内容に河川清掃や環境美化を含んだ団体が60%を占めるなど、流域住民の河川環境に対する関心が高まっている傾向にあることが伺えます。

阿武隈川における地域連携の代表的なものとしては「阿武隈川サミット」があります。

福島県・宮城県内の阿武隈川本川沿いの当時29市町村(平成24 年7 月現在は市町村合併により22市町村※)が一堂に会し、それぞれの流域での役割を担いながら、次世代に共通の遺産として良好な河川環境を伝えていくことを目的に結成されました。

阿武隈川サミットの活動は、阿武隈川で問題とされている水質の浄化対策から、河口部の清掃、水源地での植樹、小学生を対象としたリバースクールなど多岐にわたり、阿武隈川と地域との連携において重要な役割を行っています。

※阿武隈川サミット参加市町村:福島県17市町村(西郷村、白河市、泉崎村、中島村、石川町、玉川村、矢吹町、鏡石町、須賀川市、郡山市、本宮市、大玉村、二本松市、福島市、伊達市、桑折町、国見町)、宮城県5市町(丸森町、角田市、柴田町、岩沼市、亘理町)

あぶたん倶楽部 阿武隈川サミット実行委員会

阿武隈川のシンボルキャラクター「あぶたん」


阿武隈川サミットによる小学生を対象にした阿武隈川源流探検



にぎわいを取り戻す
~阿武隈川にぎわいプロジェクト~

阿武隈川は古くから人々の生活や地域の産業に多くの恵みをもたらして来たほか、近年では豊かな自然環境や良好な河川空間が学習や癒やしの場、スポーツ・レクリエーションの場などとして様々なニーズに応え、親しまれてきました。しかし、2011年3月11日に発生した東日本大震災、とりわけ東京電力福島第一原子力発電所の事故発生以降は、以前のような「川のにぎわい」を目にすることが少なくなってしまいました。

「阿武隈川にぎわいプロジェクト」は、以前のように人々がにぎわう阿武隈川を取り戻し、地域や人々と阿武隈川の繋がりをさらに進化させて行くことを目指して設置しました。「にぎわいを取り戻す」を合い言葉に、沿川を走るサイクリングイベント、舟運の勉強会、カヤ等の活用イベントなど、幅広く実施しています。


阿武隈川にぎわいプロジェクトによる「舟運の歴史勉強会」


阿武隈川にぎわいプロジェクトによる「阿武隈川のカヤ等の活用イベント」

阿武隈川ライン船下り

阿武隈川を舟運に利用した起源は古く、主に江戸時代初期から鉄道が開通する明治中頃まで、主に年貢米の運搬のために盛んに行われていました。「阿武隈川渓谷」では数多くの奇岩が点在し、河岸には竹林等が生い茂り、雄大な河川景観を呈していることから、この景観を利用した四季を通じた舟下りの観光地となっており、今もなお『阿武隈川ライン舟下り』として舟運が存在します。


阿武隈川ライン船下り(宮城県丸森町)





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