神流川の名前は、神(カム)の川が神名に転じたことに由来しています。感納川、甘奈とも綴られ、古くはカミノ川といわれたというのは、武蔵20余郡の北の果て、「上」の国から流れる川の意と言われています。
神流川流域では、神流川と日常生活との関わりが深い為、川に根ざした伝統的な祭りが、受け継がれています。
「お雛がゆ」は、昔、神流川を流されてきたお姫様を助け、お粥を振る舞ったことに由来しています。
行事の準備として、川原にシロ(城)をつくります。シロとは、10名前後が入れる直径数メートルの円形状に、石を高さ50~60cmに積み上げてつくる囲いを言います。囲いの上に壇をつくり、そこに古いおひな様、天神様などを置きます。
「お雛がゆ」の当日、子供たちは早朝から集まります。おかゆをおひな様に供え、自分たちも食べ、あとは一日、このシロを中心とした川原で遊びます。