三波石のふるさと三波石峡は、神流湖のすぐ下流にあり、国の名勝及び天然記念物に指定されています。神流川のゆるやかな流れに沿って登仙橋までの約1.3kmの峡谷に、巨岩・奇石が林立しています。その様は太古からの歴史をも彷彿とさせ、神秘の峡谷の名にふさわしい景観です。
青みがかったトーンの中に石英が白く照り映え、重厚さと格調の高さで珍重される三波石。その名の由来は、登山橋付近に並ぶ3つの名石、一番石・二番石・三番石が波の形をしているからとも言われています。
三波石の学名は「三波川変成岩」と言い、鉱物が地下深くで高い圧力や熱のはたらきによって再結晶し、一定方向に配列しているため「三波川結晶片岩」とも呼ばれています。この変成岩は日本の国土を縦断する中央構造線に沿ってその南側に細長く分布しています。色や含まれる鉱物組織などから緑色片岩・黒色片岩と呼ばています。