水管理・国土保全

  

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大和川の自然環境

2つの取組(地すべり対策と水質改善)
亀の瀬地すべり
大和川の奈良県域では、本川に向かって支川が放射状に流れ込み、大阪府域では、河川の付替えにより、南方の支川のみが流入するという特徴があります。

大阪府と奈良県の県境付近にある亀の瀬は、過去に数度の大きな地すべりが起こっています。この亀の瀬は大和川が大阪平野に抜けようとする狭窄部に位置し、国道25号、JR大和路線が走り、交通の要所となっています。

もし、大規模な地すべりが発生すると家屋等に被害が生じるのをはじめ、大和川の河床が隆起し、天然のダムが形成され、川がせき止められ、上流の奈良盆地には水がたまり、浸水被害が生じます。また天然ダムが決壊すれば、たまった水は洪水となり大阪平野に流れ込み、大きな被害をもたらすことが想定されます。



もしも地すべりが起きると


亀の瀬の地すべりの天然ダムによる浸水被害
(昭和6~7年 大和川上流域)

近代化に伴う水質悪化
佐保川の上流部にある春日大社の奥山には原生林が広がっています。841年に木を切ることを禁止されたため、天然記念物のルーミスシジミや樹齢1000年を超える木などの自然が残され1998年12月に世界遺産に登録されています。

このように源流部ではきれいな自然が残されていますが、その下流部である奈良県域、大阪府域とも昭和30年以降著しい宅地開発や工業団地の誘致などの都市化に伴い、人口の増加や産業が集中し、生活排水、工場排水等が要因となって水質が著しく悪化しました。

平成6年に「清流ルネッサンス21(水環境改善緊急行動計画)」を制定し、下水道整備、水質浄化対策などを行い行政間が一体となって水質改善に努めています。活動が実り、水質は徐々に改善されつつありますが、まだ目標とする環境基準に達しておらず、現在は平成14年に策定した「大和川清流ルネッサンスⅡ(第二期水環境改善緊急行動計画)」に基づき、平成22年には環境基準を満たすように、地域と一体となって水質改善を進めています。


瀬と淵浄化施設(柏原地区)


大和川クリーンキャンペーン



















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