水管理・国土保全

  

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江の川の自然環境

川が作る造形美
 江の川流域が広がる中国山地の特徴は、大きく高・中・低の3段に分かれる階段状の地形です。このため、江の川水系の川でも、その段差の所を中心に水の流れが幾千年もの歳月をかけて創り出した滝や渓谷があちこちに見られ、四季折々の変化に富んだ景色が楽しめます。

 三次市作木町にある『常清滝』は日光の華厳の滝や熊野の那智の滝にも匹敵する滝で、日本の滝100選にも選ばれている。高さ126mの断崖を三段に流れ落ちる瀑水は雄大な景観を誇る。展望所が整備され、四季を通じて多くの人が訪れている。


常清滝(日本の滝100選)




水質及び水生生物調査
 環境基準に対する水質については、工場・生活排水等の影響も少なく、昭和40年以降から現在に至るまで生活環境項目については全て基準値を満足しています(大腸菌群数の項目を除く)。BOD値においても河川A類型の基準値を満足する比較的良好な水質を維持しています。

 毎年、流域小中学校の総合的学習において、水生生物調査による水質の判定も盛んに行われています。


水生生物調査(八次水辺の楽校)




渓流の王者(オオサンショウウオ)
 オオサンショウウオは、現在地球上に生息する有尾両生類の中では最大のもので、進化しないで1億年もの間ほとんど変わらない特徴を保っているので、生きた化石と呼ばれています。このため、貴重な生物として、国の特別天然記念物に指定されています。

 生息は西日本の山間の渓流に限られ、特に中国地方は有名な生息地で、その中でも出羽川など、江の川水系の清流は生息密度が高い地域です。平成5年に安芸高田市高宮町の田草川で見つかったオオサンショウウオは、全長150㎝と日本一大きなものでしたが、平成15年に死亡し、広島市の安佐動物公園で標本展示されています。


オオサンンショウウオ





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