波介川沿川の平野は本川の洪水位より地盤が低く、本川から離れるほど低くなる地形となっており、本川の背水による影響を受けて洪水が流出しにくく、古くから頻発する浸水被害に悩まされてきました。昭和50年8月洪水では、平地部のほとんどが水没する大水害が発生しました。
昭和50年8月洪水被害を契機に、河川激甚災害対策特別緊急事業に着手し、仁淀川本川の氾濫防止を目的に波介川水門を設置(昭和55年完成)しました。
一方、波介川沿川は、低奥型地形に伴う潜在的な内水氾濫の危険性を有していることから、波介川と仁淀川の合流点を河口まで導流することにより、仁淀川本川の洪水位の影響を除き、波介川の洪水を安全に流下させることを目的として、昭和60年度より波介川河口導流事業に着手しました。
その後、平成16年、17年の2年連続の大規模な浸水被害を受けたことを契機に、早期に再度災害防止を図るため、平成19年度より波介川床上浸水対策特別緊急事業に着手し、平成24年3月に事業を完了しました。