
河川概要
宮崎の大地を潤す豊かな流れの大淀川
大淀川は、その源を鹿児島県曽於市中岳に発し、北流して都城盆地に出て、霧島山系等から湧き出る豊富な地下水を水源とする数多くの支川を合わせつつ狭窄部に入り、岩瀬川等を合わせ東に転流して宮崎市高岡町に出て、最大の支川本庄川と合流し宮崎平野を貫流しながら日向灘に注いでいる流域面積2,230㎞2、幹川流路延長107㎞に及ぶ九州屈指の河川です。
その流域は、宮崎県の南西部に位置し、鹿児島、熊本、宮崎の三県にまたがり、6市6町1村が含まれ、社会、経済、文化の基盤をなしているとともに、流域の一部が霧島錦江湾国立公園、九州中央山地国定公園の指定を受けるなど自然環境や景観も特に優れています。 流域の地形は東西約55㎞、南北約70㎞で、やや長方形をなし轟付近の中流狭窄部を境とした上流域と下流域に分けられます。都城市を中心とした上流域の盆地は鰐塚山地と霧島火山部との間にあり、盆地内にはかなり広い段丘と沖積地とが発達しています。大淀川は、その盆地内を流れる諸支川を合流して北流し、日向山地と鰐塚山地とがせばまる山間地の狭窄部に入り、高岡付近において宮崎平野に入ります。下流域は広い沖積平野を形成し、宮崎平野の主要部を成しており、北西から流下する本庄川を合流し、日向灘に注いでいます。 流域の地質は、源流部では中生代の四万十層群が400m内外の山地を形成してますが、都城盆地は第三紀から第四紀にかけて霧島火山群が噴火した際に陥没して形成されたといわれ、その盆地底には沖積層が発達していますが、大部分は厚い火山灰で覆われ、この地域でシラスと呼ばれる軽石の粉末、安山岩の破片、礫等からなる地層を成しています。この盆地に流入する諸支川及び岩瀬川はいずれも火山灰地帯を流れ河岸に沿って狭長な沖積層が見られ、宮崎市高岡町から下流にいたっては第三紀層がみられ各所に火山灰をかぶっています。一方、本庄川の綾北川合流点より上流及び綾北川は、中生代の四万十層群からなる険しい山岳の間を流れ、両川の合流点から下流に至り平地に出ています。都城市付近のほか、広い範囲にわたりシラス層が分布しています。 ![]()
中流狭窄部
都城盆地と宮崎平野の中間に位置し、日向山地と鰐塚山地に挟まれた中流域狭窄部 ![]()
下流(河口)部
沖積平野と洪積台地からなる、都市化の集中する下流域宮崎市街部 |
流域図・位置図![]()
大淀川水系流域図
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