APEC交通WGについて

1.概要
APECの交通分野を取り扱う作業部会。第3回APEC閣僚会議でその設置が決まり、域内の交通システムの効率性と安全性を高めることを目的に設立された。1991年10月以来、通常、年2回開催されている。日本は第3回WG会合を東京で、また第18回WG会合を宮崎で主催している。
2.参加メンバー
APEC加盟21国・地域
ASEAN7ヶ国(ブルネイ、インドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナム)、日本、韓国、中国、チャイニーズ・タイペイ、中国香港、メキシコ、パプアニューギニア、オーストラリア、ニュージーランド、アメリカ、カナダ、ペルー、チリ、ロシア
3.組織(別図参照) (2007年7月 第29回APEC交通WG時)
人材育成担当特別アドバイザー:フィリピン
4.最近の交通WGにおける議論
第29回APEC交通WG(2007年7月に台北で開催)では、主に第5回交通大臣会合(2007年3月に豪アデレードで開催)において交通大臣共同声明で指示された以下の点について議論が行われた。
- 安全性及び効率性と両立したセキュリティ措置の融合と調和
- トータルサプライチェーンマネジメントの重点的取組
- 公共交通セキュリティ及び排出物等新しい分野への取組
- 各専門家会合におけるボゴール目標(*)達成に向けたレコメンデーションの実施やアクションプラン作成を通じた継続的取り組み
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1994年にインドネシアで採択された、先進エコノミーは2010年まで、途上エコノミーは2020年までに自由で開かれた貿易及び投資を達成するという目標。
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5.国土交通省の取り組み
我が国が議長を務める港湾・海事専門家会合では海運の自由化に関する活発な議論を主導して相互理解、WTO交渉の促進等に努めており、また、港湾投資等について港湾能力・効率性の向上を図るための共通課題の抽出及び行動計画の作成に大きく寄与している。
次回第30回会合は、2008年4月にマニラにて開催予定。
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