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交通分野の国際的取組国際建設交流組織構成データ・リンク集

APEC交通大臣会合について


1.概要

APEC(アジア太平洋経済協力)は、成長著しいアジア太平洋地域において経済関係の緊密な協力を図り、地域の一層の発展に資するための国際的な枠組みとして、1989年に発足した。
APECには、首脳会議、閣僚会議のほか、分野別に大臣会合が設けられているが、交通分野については交通大臣会合が設置され、1995年以降、これまで5回にわたって大臣会合が開催されてきたところである。大臣会合においては、通常、APEC各エコノミーの交通担当大臣が一同に会してAPEC域内における運輸分野に関わる様々な問題について議論を行い、大臣共同声明を発出して閉幕する。
第5回交通大臣会合は、2007年3月、オーストラリア・アデレードにてオーストラリアの主催により行われた。


2.参加メンバー

ASEAN7ヶ国(ブルネイ、インドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナム)、日本、韓国、中国、チャイニーズ・タイペイ、中国香港、メキシコ、パプアニューギニア、オーストラリア、ニュージーランド、アメリカ、カナダ、ペルー、チリ、ロシア


3.出席者

APEC加盟21国・地域の交通担当大臣


4.過去5回の会合結果

○第1回(1995:米国・ワシントンD.C)
 亀井運輸大臣が出席。安全で環境にやさしい運輸システム、運輸インフラの整備、競争環境の促進、人材協力及び技術移転が主なテーマとなった。共同声明では、域内各国の運輸産業の共存発展には相互協力・協調が必要であるとの我が国の基本的考え方が反映された「21世紀へ向けたガイドライン」や「協力と行動の優先事項」が盛り込まれた。

○第2回(1997:カナダ・ビクトリア)
 古賀運輸大臣が出席。運輸インフラの整備、運輸分野における安全や地球環境問題、新たな運輸技術、貿易促進等が主なテーマとなった。共同声明では、今後の活動に際しての優先順位について合意がなされ、我が国が積極的に主張してきた、海運問題への積極的取組みや港湾専門家会議への支持等が盛り込まれた。

○第3回(2002:ペルー・リマ)
 谷野技術総括審議官が出席。テロへの非難とセキュリティ対策が主なテーマとなった。運輸にとって自由化と円滑化は不可欠であり、安価な輸送の実現と海賊・セキュリティ対策を、各エコノミーが協力しつつ進めていく必要があるとの合意がなされた。

○第4回(2004:インドネシア・バリ)
 洞国土交通審議官が出席。(1)ボゴール目標の実行、(2)安全・セキュリティ(3)人材養成のテーマについて議論が行われ、我が方から、安全・セキュリティ全般についてプレゼンテーションを行った。
また、本会合の結果として、「自由かつ開かれた貿易・投資というボゴール目標の実現」、「STAR目標及び関連したセキュリティに関するイニシアチィヴの実行」、「人材開発のあり方の改善」等のAPECの運輸分野における将来の優先事項、及びそれを実現するための「全輸送モードの自由化というボゴール目標達成のためのロードマップ作成」、「航空・海上保安措置の継続的実施の支援、今後2年間におけるサプライチェーン・セキュリティ・イニシアティヴの実施」等を盛り込んだ実行計画をとりまとめた大臣共同声明が採択された。

○第5回(2007:オーストラリア・アデレード)
 山本国土交通審議官が出席。@交通安全A交通保安B自由化・円滑化のテーマについて議論が行われ、我が方から、交通保安分野についてのプレゼンテーション(国際交通セキュリティ大臣会合の概要及び成果、並びに陸上交通セキュリティ国際ワーキンググループの創設について)を行った。

 本会合の結果として、上記3分野及び環境に優しく持続的な交通の推進等、APECの交通分野における将来の優先事項を取り纏めた大臣共同声明を採択した。

○第6回(2009:フィリピン・マニラ)
 宿利国土交通審議官が参加。@交通安全と保安A昨今の経済状況における交通インフラへの資金手当てBシームレスかつ持続可能で開かれた交通システムについて議論が行われ、我が方から「経済危機対策」とこれに盛り込まれた交通関係施策、及び低炭素、低公害な交通システムの実現に向けた「交通分野における環境とエネルギーに関する大臣会合」後の課題等について説明を行った。
本会合の結果として、APECの交通分野における将来の優先事項を取り纏めた大臣共同声明を採択した。

  • 第6回交通大臣会合についての広報資料(添付)

  • 大臣共同声明仮訳(参考資料)(添付