平和の鐘
浄蓮華院の敷地の木塔の下には、大きな青銅の鐘があります。
この鐘は1979年に香取正彦氏によって造られました。香取正彦氏は、鐘を製造技術で人間国宝として政府に認定されています。香取氏は、1964年、広島平和記念公園に設置された平和の鐘の作者としても有名です。1988年に89歳で亡くなりました。
浄蓮華院の鐘は、1774年に作られた鐘の代わりとして制作されましたが、1942年11月、政府の要求により、戦争のために供出され溶解されました。
現在の鐘は前代よりも丸くなっています。この形状は香取氏の作品の多くに見られます。
塔は、オリジナルよりもわずかに上がった石の土台の上に立っており、つるした木材を使って鳴らすことができます。
「梵鐘」は「釣鐘」(吊り下げられた鐘の意)とも呼ばれ、日本中の寺院に見られます。伝統的に、祈祷の時間に僧侶を呼ぶためや、一日の中で時間の区切りをつけるために鳴らされます。梵鐘は、遠くまで音が響くようなデザインになっています。
梵鐘は一般的に、内部に音を鳴らすための「舌」があるのではなく、ロープで吊るされた角材を打ち付けることで音が鳴ります。
「梵鐘」には通常、浮き彫りや帯、銘文など、様々な装飾が施されています。