企業情報 | 三井住友海上火災保険株式会社 | ||||
表彰・認定 | 「生物多様性につながる企業のみどり100選」企業緑地部門 | ||||
緑の取組み | 対象地 | 三井住友海上駿河台ビル | 東京都中央区 | ||
対象面積 | 敷地面積: | 11,970 u | うち、緑地面積: | 5,175 u | |
概要 | |||||
三井住友海上駿河台ビルは1984年3月の竣工当時から、ビル敷地の地上部(2,561u)の緑地の他、低層部分の屋上に、フォレスト、パーク、ガーデンの機能を持つ庭園(2,614u)を有しています。屋上庭園は、平均約1メートルの厚さの土壌を入れています。この土壌を支えるために建物側は、平均耐荷重2,000kg/uに設計されています。したがって、多くの高木の生育が可能となり、木々が繁茂しています。現在は約220本が生育しており、十分な土壌の厚さがあるため、雨水だけで育っています。また、区が撮影した熱画像システムによる地表面温度分布調査では、当ビル緑地が幹線道路や周辺ビルの屋上より表面温度が約20℃以上低くなっていることが明らかになりました。このように、近年の首都圏のヒートアイランド現象の緩和に一役買うなど、環境改善面においても重要な役割を果たしています。 当ビルが大規模な緑化に取り組んだ目的は、都市部にとっては貴重な財産である「緑」を通じ、地域の方々とともに地域の環境をより豊かにするためです。ビルが周辺地域に溶け込み、ともに栄えるためのものとして位置づけ、@周辺地域とともに地域を活性化させる活動をすすめる A周辺地域の自然生態系との共生に配慮した活動をすすめる B持続的で適切な緑地の維持管理をすすめる ことを基本方針としています。2003年より、屋上庭園の存在意義・価値をさらに高める取組として、屋上部分(約200u)を整備し「ガーデニングコーナー」を開設しました。同コーナーは、25区画(1区画約6u)の区割りを行い、屋上庭園の良さを体感してもらうことを目的として、地域の方々及び社員へ貸し出しています。 当社は、生物多様性の問題を地球温暖化問題と同様に重要な地球環境問題と認識し、事業活動のなかで可能な範囲で取り組んでいます。当社の事業活動と生物多様性保全活動の大きな接点として、ビルの建設及び維持管理が挙げられます。貴重な財産である当ビルの緑地を未来へ継承していくためにも、当緑地における都市部の生物多様性保全活動に、さらに注力していきます。その具体的な取組みとして、現在(2011年3月)駿河台新館建設計画(2012年3月竣工予定)の中で、本館と新館合わせて約7,000u超(緑化率約41%)の緑地の創出と野鳥などの生きものに配慮した植栽を実行する計画です。 |
![]() 全体図 |
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![]() 全体写真 |
![]() 低層屋上の常緑樹 |
![]() 約1mの土壌厚により高木の生育も可能 |
![]() 屋上菜園 |
![]() 水浴び場に野鳥も来訪 |
![]() ヒメアマツバメを確認 |
![]() 窓の庇で休憩するハヤブサ |