企業情報 | 鹿島建設株式会社 | ||||
表彰・認定 | 「生物多様性につながる企業のみどり100選」都市づくり部門 | ||||
緑の取組み | 対象地 | 麻布グリーンテラス | 東京都港区 | ||
対象面積 | 敷地面積: | 4,043 u | うち、緑地面積: | 1,962 u | |
概要 | |||||
大使館や外国人向け住宅の集まる国際色豊かな元麻布・広尾エリアと、ファミリーを中心とした文化色の強い白金・高輪エリアに挟まれた港区南麻布。本建物は、都心の一等地でありながらも豊かな緑をもつこの土地に、新しい環境型オフィスとして計画されました。 キャッチフレーズは「都市と人と緑がつながる先には、新しい時代のビジネスがある」。 敷地は、渋谷川の開析作用によって武蔵野台地の東端が削られてできた半島状地形の南側に位置しており、北側に上り斜面が続いています。また、敷地の南側に明治通りと首都高速の高架がはしり、景観的に明確なエッジを形成しています。 北側の台地上には、西側にかけて有栖川宮記念公園や各国大使館、寺院などが点在し、山の手の緑豊かな低層住宅市街地がひろがっており、建物の高さが低く抑えられているために、極めて良好な眺望景観も得られます。そこで、日影制限など厳しい法規制に合致させながら、事業的な妥当性も考慮しつつ、近隣にも配慮した低層階段状の特徴的な形状が導きだされました。 緑化計画のコンセプトは、「Layered Step Garden〜様々な庭の重なりをつくりだす、南麻布の豊かな緑の環境をうけとめるステップガーデン」。具体的には、以下の方策が検討されました。 ・各階北側窓からの景観や、空間の開放性に即して庭の植栽のボリュームを操作する ・各階の室内からそれぞれ異なったルーフガーデンが楽しめるようアイデンティティを持たせる ・季節によって変化する部分と変化しない部分のメリハリをつける ・構造や設備とのバランスをはかりつつ、下階から上階への植栽基盤の軽減をはかる ・各階ごとに集約的な維持管理が可能となる計画とする さらに、地球温暖化と並び大きな地球環境問題となっている生物多様性の問題に取り組むために、建物上としては可能な限り多様な種類の植物を植え、緑の量だけでなく質の面でも、有栖川宮記念公園やフランス大使館など大規模緑地とのつながりを意識した緑地整備を実施しています。 |
![]() 屋根伏図、植栽構成のイメージ図、周辺図 |
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![]() 地域のエッジに建つ緑の丘 |
![]() 北側の緑の流れを受け止める階段形状 |
![]() 6階「眺望の庭」 植栽が眺望の額縁となる |
![]() 5階「草叢の庭」 ウッドデッキの休憩スペース |
![]() 4階「雑木の庭」 散策できる飛び石 |
![]() 3階「竹林の庭」 見合いを緩やかにさえぎるスクリーン |
![]() 室内からも各階毎に趣の異なる自然を楽しむ |
![]() 積層する緑 |