企業情報 | ダイキン工業 株式会社 | ||||
表彰・認定 | 「生物多様性につながる企業のみどり100選」企業緑地部門 | ||||
緑の取組み | 対象地 | ダイキン工業グローバル研修施設「ダイキンアレス青谷」 | 大阪府大阪市 | ||
対象面積 | 敷地面積: | 約54,000 u | うち、緑地面積: | 約40,000 u | |
概要 | |||||
海浜砂丘は、全国的にこの十数年の間に急速に失われつつあります。それにともない砂浜の自然植生も衰退の一途をたどっており、多くが植物群落レッドデータブックに記載されるなど、海浜植物を伴う砂丘環境は極めて保全要請の高いエリアとなっています。 本施設は鳥取県青谷町の井手ヶ浜に位置する小規模な海岸砂丘地にあり、両翼を岬に囲まれた白い砂浜には、海岸から内陸にかけての砂丘上に、一年草から多年草、低木、高木に徐々に移行していく地域特有の典型的な自然植生が見られます。施設周辺は「きれいな海」「きれいな砂浜」「珍しい海浜砂丘と植物群落」が組み合わさった、どこにも真似の出来ない天然のガーデンであり、それが本施設の最大の魅力となっています。 ダイキン工業の生物多様性保全に対する取組のひとつとして、身近なところから生物多様性に配慮し、その地域に固有の自然環境や景観を大切にした施設整備を一つのテーマとして具現化し、それを徐々に広げ、地域の生物多様性保全につなげていきたいと考えています。その象徴的な取組として本施設を位置づけ、この地の貴重で豊かな自然環境を保全するだけでなく、失われた海岸林を復元するなど従来の砂丘環境を取り戻す取り組みを実践しています。日本古来の『白砂青松』の風景と、特に希少になってしまった『海浜砂丘の植生』を守り、さらに周辺には、それらの緑と風景に同調する魅力的な空間をつくることを、本施設の緑の目標としています。 整備に際しては、海岸の砂浜特有の飛砂や潮風の強弱の変化が狭い範囲で起こる立地条件を、きめ細かく把握して評価し、中長期的な目標を設定して植生の保全、再生、修景及び植生管理を行いました。また、管理・育成の段階にある現在でも、中長期的な目標を実現すべく、現地苗の増殖や「協働巡回」を行うことより、植生の変移状況や植物の育成度合いの確認、その時期に必要な作業内容へのアレンジ、など「順応型」の管理を継続しています。 |
![]() 全体図 |
|
![]() 全体写真(西から望む) |
|
![]() 砂丘側から本施設を望む |
|
![]() 計画地及び周辺で自生する海浜植物群落 |
|
![]() 現在も継続する管理・育成の取り組み |
|
![]() 静砂垣による樹林の育成 |
![]() 植生・植栽管理で充実する北側主庭 |
![]() 砂丘後背地から建物を望む |