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国土交通省 都市局 公園緑地・景観課
企業のみどりの保全・創出に関する取組みの表題の画像
企業のみどりの保全・創出に関する取組みの表題の画像
 
 
企業情報 イオンモール株式会社
 
表彰・認定 「生物多様性につながる企業のみどり100選」企業緑地部門
緑の取組み 対象地 イオンモール草津 滋賀県草津市
対象面積 敷地面積: 165,238  u うち、緑地面積: 33,085  u
概要
生物多様性の保全を目的とした自然創出として、「植物社会学」「保全生態学」の知見を積極的に取り入れ、生態系の基盤となる植生を中心に緑地へ反映させています。

緑地の検討の進め方として、事前に現地および周辺における詳細な生態系調査を行い、得られたデータから目標とする植生パターン(現存植生や潜在自然植生に基づく)について整理、緑地のデザインにも配慮しながら植栽種設定を行い、可能な限り現地の自然資源ならびに地域産の種苗を活用するところに大きな特徴があります。高度な生態学的緑化を行う理由としては、当ショッピングモールが西日本最大級で開発に伴う自然環境への負荷が大きい事、またその規模に応じた多大な集客力による啓発効果が見込めることなどが挙げられます。

また、こうした生態学的な緑地は、地域生態系へ寄与することだけではなく、緑地の施工段階から施工後の活用段階までにおいて、植樹祭、稲刈りなどのイベントによる環境教育ならびに希少種保全(ミズタカモジ:環境省RDB 絶滅危惧U類、近畿RDB絶滅危惧種A)、植栽資源の二次利用などの付加価値が得られる事も重要な要素です。特にモール内での水田営農は、絶滅危惧種のミズタカモジが保全可能となった他、埋土種子から絶滅危惧種が9種出現した事などを背景に、田植え・稲刈りなどのイベントを通じ、生物多様性の現物を見て触れながら現地普及啓発できることは、他のショッピングモールには類がありません。また、建物全体を囲む「イオンふるさとの森」は、オープン前に実施した「植樹祭」によって、従業員や地元の住民、子供たちの手によって生み出され、その後も年に1回、同様に地元の方々に参加いただき、除草や施肥、ゴミ拾い等による 「育樹祭(育樹の集い)」を行なってきました。このような活動は、当ショッピングモールが地元の人々から愛着を持たれ、より地域に密着した場となると同時に、人々が自然環境に触れ、目を向けるきっかけとなることを期待しています。これらの地道な活動に加え、施設そのものの環境配慮を総合的に評価していただき下記の賞及び認証をイオンモール草津として受けています。
 平成22年 第3回サステナブル建築賞審査委員会奨励賞
 平成22年 第2回日本ビオトープ協会顕彰委員会長賞(自然復元部門)
 平成20年 照明普及賞・優秀施設賞
 平成20年 IBECにてCASBEE Sランク評価認証
全体図の画像
全体図
全体写真の画像
全体写真
空からの眺望の画像
空からの眺望
植樹祭の様子の画像
植樹祭の様子
湖畔ビオトープの画像
湖畔ビオトープ
屋上緑化:チガヤの画像
屋上緑化:チガヤ
移植した希少植物:ミズタカモジの画像
移植した希少植物:ミズタカモジ
田植えイベントの様子  稲刈りイベントの様子の画像
田植えイベントの様子    稲刈りイベントの様子
埋土種子から発芽:ホシクサの画像
埋土種子から発芽:ホシクサ
育樹祭の様子の画像
育樹祭の様子