企業情報 | 東北ミサワホーム株式会社 | ||||
表彰・認定 | 「生物多様性につながる企業のみどり100選」都市づくり部門 | ||||
緑の取組み | 対象地 | エムズガーデン南中山 | 宮城県仙台市 | ||
対象面積 | 敷地面積: | 106,053 u | うち、緑地面積: | 31,090 u | |
概要 | |||||
エムズガーデン南中山が位置する仙台市泉区南中山は、生物多様性にとって非常に重要な位置にあります。1つは、当住宅地の北西約20kmに位置する泉ヶ岳、北泉ヶ岳への夏の渡り鳥の中継地として、もう1つは、南中山ゴルフ場から続くみどりの連続性です。当該地は、もとは遊園地の開発予定地でしたが、計画が中断されたことにより長年放置されていた荒地でした。 この土地に“人と自然が共生する「まち」”をコンセプトとした総戸数245戸のまちづくりを行い、人々が住まうことで質の高いみどりを創出し、安定的に維持管理する事を目的として再開発を行いました。 広大なオープンスペースを持たない住宅地では、各々の住宅の庭が緑地の主役となります。このため、居住者自身が日常生活の中でみどりを守り管理することが重要です。当住宅地では、居住者の意識を高める働きかけとして、住宅地の街区ごとに自然と共生する上でのテーマを掲げました。一例として、街区の中には @巣箱を設置する事で野鳥を呼び込み、緑や野生生物を身近に感じられる街区 A樹木の微気候調整機能による心地良さにより、緑の植栽意義を感じられる街区 B庭に5本以上の木々と自然石を配し、生物にとっての営巣環境を確保すると同時に、四季折々の美しさから自然への愛着を育む街区などがあります。 また、初めて庭を持つ入居者が多いことに配慮し、住まいの中で自然とうまく付合うサポートイベントを行いました。入居開始後2年間にわたり、1〜2ヵ月に一度の頻度で「マイスターイベント」を実施し、庭木の手入れやガーデニングの体験型講習会を開催しました。入居から4年経過した時のアンケート調査では、79%の居住者がガーデニングなどの庭いじりを行っているという回答を得ています。特に夫婦2人で行っているケースが多く、居住者が主体となってみどりの創出・保全を行うことに成功した住宅地となっています。 |
![]() 全体図 |
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![]() 全体写真(計画時) |
![]() 軒の高さまで成長したシンボルツリー |
![]() 共隣家と連続した道路境界線の植栽帯 |
![]() 多層植栽 (中高木・生垣・グランドカバー) |
![]() 住宅地中心部 (開発初期) |
![]() Bird Avenue街区の巣箱等の設置例 |
![]() ガーデニングの体験型講習会 |
![]() ガーデニングの一例 |