企業情報 | フェリス女学院大学 | ||||
表彰・認定 | 「生物多様性につながる企業のみどり100選」企業緑地部門 | ||||
緑の取組み | 対象地 | フェリス・エコキャンパス・プロジェクト | 神奈川県横浜市 | ||
対象面積 | 敷地面積: | 36,383 u | うち、緑地面積: | 20,700 u | |
概要 | |||||
エコキャンパス化の目的: 本大学の理念は「For Others―他者のために、他者と共に」です。他者とは、おもに社会的な弱者のことを指しています。 先進国が排出した温室効果ガスが原因で、途上国の一部では国土が海に沈もうとしています。このように環境問題では、社会的な弱者にしわ寄せがいく事例が数多く見られます。 自分のことだけでなく、弱者の立場にたって考え、行動できる女性の育成を目指す本大学にとって、環境問題は積極的に取り組むべき課題と考えています。 緑地造成の特徴: フェリス女学院大学(文学部、音楽学部、国際交流学部、学生総数2,700名)は、横浜市の西端に位置し、1980年代に開発された住宅街の一角にある。横浜市の緑地7大拠点(丘陵地・里地の緑のネットワーク)のひとつに含まれます。 キャンパス内のビオトープの計画と造成は、大学の公認サークル「エコキャンパス研究会」の発足(2002年、現在学生35名)のきっかけにもなり、全国的にみても、大学における地域住民と企業参加による「参加型ビオトープ」として先駆的です。大学周辺の調査に基づいた緑のネットワーク化をめざし、モニタリング(植生、昆虫、鳥類)結果を参考にした学生による管理作業、さらには植物や昆虫など在来種の育成、屋上・壁面緑化への発展という意味で特色があります。 また緑地づくりのプロセスが、学生、地域社会を巻き込み新しい環境コミュニティを形成していった点にも特色があります。そのコミュニティ活動はエネルギー、CO2、国際的環境問題へと発展し、行政、NPO、市民、学校等の関心となり、マスコミにも注目されています。近年、地域における大学の役割が社会的にも注目される中、環境関連学部のない本学が緑地という資源(生物多様性の文化的サービス)を生かすことによって、「環境」という新らたな価値(ブランド)を構築してきました。この取組みによって、本学は2009年にエコ大学ランキング私立大学1位(Campus Climate Challenge主催)を受賞しました。 |
![]() 全体図 |
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![]() 全体写真 |
![]() 地域住民とのビオトープづくり |
![]() 学生による屋上の緑化作業 |
![]() ビオトープで親子講座 |