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国土交通省 都市局 公園緑地・景観課
企業のみどりの保全・創出に関する取組みの表題の画像
企業のみどりの保全・創出に関する取組みの表題の画像
 
 
企業情報 アサヒビール株式会社神奈川工場
 
表彰・認定 平成25年度「緑の都市賞」国土交通大臣賞 緑の事業活動部門
緑の取組み 対象地 神奈川工場 神奈川県南足柄市
対象面積 敷地面積: 412,004  u うち、緑地面積: 208,764  u
概要
工場の設立から10年が経過して、場内の樹木は順調に生育しています。緑地管理では、植栽した樹木の養生管理だけでなく、動植物・昆虫類の生態系を含めて幅広く環境に配慮した管理を心掛けています。 また、18種類1,600本のサクラなどを高密度で植栽することで、特徴ある景観形成を実現し、サクラの観光名所・地域のシンボルとなるとなることを目指しています。次世代に良い環境を残していくという計画当初からのコンセプトに基づき、自然を通じて地域との共生を図る工場として、竣工以来環境保全をキーワードとした活動を継続して実施してきました。 例えば、「アサヒビオガーデンで」は、生物多様性に配慮した緑地管理の結果、様々な生物を観察することができます。毎年実施しているゲンジボタル・トンボ・水中生物・甲虫等の観察会も人気のイベントとして定着しています。このような活動を通じて、地域との積極的なコミュニケーションを図ることにより、神奈川工場の緑地は地域社会や環境に対して大きな役割を担っています。

環境への配慮
緑化造成時のテーマは、@既存樹林の保全と表土の活用を図るA地域の環境に調和する緑をつくるB生き生きとした緑をつくり健全な緑に育てる、の3点でした。@の既存樹林の保全については 造成区域内にあった活用できる既存樹を場内へ移植しており、表土の活用については、造成対象の表土を採取し、造成した場所の植栽用土として使用しています。A、Bについては、スギ・ヒノキ林と落葉広葉樹林が主体となった既存緑地を主に工場外周の緑地として最大限利用し、間伐等の維持管理を行い樹林の健全な育成を図っています。 また、アサヒビオガーデン内では伐採木を集めてエコスタックとして活用し、伐採や剪定の発生材を場外へ持ち出さない工夫を行っています。

景観向上
当初からの緑化計画の基本的な考え方は「自然環境に融和した工場造り」です。そのため既存樹林の保全等工場造成以前からの土地を可能な限り利用し、地域環境に調和した緑化を形成しています。 また、敷地内にあるビヤレストラン周辺は修景に配慮し、芝生を主体として花木、花潅木を用いると共に、既存樹木の中から景観木となり得る樹木を移植しています。 工場敷地の一部を地域住民の利用できる公園として造成し、公園内の樹木も既存樹木を多用することで、地域環境の保全にも努めています。 更に工場周辺の景観を壊さないように、建物・設備を低層化した上で、周辺の緑地に同化するよう 建物・設備の配色をグリーン系にカラーリングしています。その結果、多くの来場者に「緑にあふれた工場」という印象を与えることに成功しています。

地域への貢献
当初から「地域住民との共存」という理想があり、その理想に基づいて敷地の一部をコミュニティゾーンとして一般開放しています。1,600本のサクラ、メタセコイア、シンボルツリーの大ケヤキ等特徴ある景観形成を実現していると同時に、アサヒビオガーデンではホタル、トンボ、水中生物、甲虫等の観察会も行い、毎回多数の参加者を集めています。ホタルの観察会では毎年3,000名を超える来場者があり、地域のイベントとしてしっかり定着しました。 またボランティア活動の一環である水源地保全活動は、毎年南足柄市役所との共催で、50名程度の応募による一般参加者も交えて実施しています。 このように、地域住民や工場見学者とのコミュニケーションを積極的に進めています。

維持管理
緑地は、工場部分はエリアを分けて緑化管理会社2社に管理委託し、2箇所ある公園を地元自治会に管理委託しています。委託内容は、樹木の剪定、施肥、草刈、薬剤散布、芝刈り、芝目土等で、樹木の剪定・施肥・薬剤散布は年に1回、除草は年に6回、芝刈りは年に2回を基本とし、台風後の倒木の伐採等は随時実施しています。
 
工場全景の画像
工場全景
花壇(ベゴニア、マリーゴールド)の画像
花壇(ベゴニア・マリーゴールド)
ガンブリヌスの丘の画像
ガンブリヌスの丘
ビール園芝生の画像
ビール園芝生
アサヒビオガーデンの画像
アサヒビオガーデン
アサヒビオガーデン内生物観察会の画像
アサヒビオガーデン 生物観察会
地元高校生ボランティアの画像
地元高校生ボランティア 除草作業