北大阪急行電鉄株式会社は小規模であるが、すべての駅でバリアフリーの法令やガイドラインをほぼ満たしている。また、バリアフリーについては、ホームドアなど大変なハードの対策に加え、聴覚障害者や外国人に対するコミュニケーションのツールを導入したこと等、「ハードとソフトの一体的対策」、つまり総合的なバリアフリーを実践した。特定の施設・設備の対策に重点がおかれたわけではなく、バランスよく多様な対策について会社を挙げて取り組んでいることが評価できる。
 

■取組の概要　
　北大阪急行電鉄では、全駅可動式ホーム柵設置を目標として掲げ、２０１８年３月に全駅への設置を完了させ、駅等のバリアフリー化を推進している。
 
◆全駅可動式ホーム柵設置の実現
　乗降客１日１０万人以上の駅はないが、全駅への可動式ホーム柵設置を２０１８年３月に完了。接触事故や軌道内転落を防ぎ、ホーム上の安全性が向上した。

　　　　
　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　  　　　　　　　千里中央駅ホーム柵　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　桃山台駅ホーム柵

 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　                                                 
 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　緑地公園駅ホーム柵
                                                                                                                                　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　                                  
◆水準の高い多面的なバリアフリー整備
　可動式ホーム柵設置の他、ホームと車両の段差、隙間解消、誘導ブロックの視認性向上、視覚・聴覚障害者対応の情報提供システムの整備など多面的な整備によってバリアフリー整備を推進。　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
                                                段差解消と櫛ゴムによる隙間解消                　　　　　　　　　　　  　　      　           誘導ブロックの視認性向上　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　  
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　  　
◎今後期待される取組
　見えない障害者である知的・精神・発達障害者や認知症などの対策にも対応することが望まれる。また、視覚障害者など人的対応と施設設備の対応を考えた対策などの工夫を期待したい。
 
 
【連絡先】大阪府豊中市寺内２丁目４番１号
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