鉄道

貨物列車の体系

我が国における鉄道貨物輸送の体系は、コンテナ輸送と車扱(しゃあつかい)輸送の2つに大別することができます。 かつては車扱輸送が貨物鉄道輸送の中核を占めていましたが、最近ではコンテナ輸送が主力となっています。

コンテナ輸送

コンテナ輸送は、貨物を「コンテナ」と呼ばれる容器に入れて、トラックと鉄道とが協同して、発荷主の戸口から、着荷主の戸口まで、コンテナ内の荷物を積み替えることなく一貫して輸送する形態を言います。

12フィートコンテナ

標準5トン積みタイプ(12フィートコンテナ)

ISO規格20フィートコンテナ

ISO規格20フィートコンテナ(画像提供:日本石油輸送株式会社)

保冷コンテナ

真空断熱パネルを用いて断熱性を高めたコンテナ(画像提供:日本石油輸送株式会社)

鉄道コンテナの主力は12フィートコンテナ(長さ約3.6m・5トン積み)です。単なる容器としての機能だけではなく、内部の湿度上昇を防ぐための通風装置が付いたコンテナや、保冷機能を有するコンテナなど、様々な機能を備えたコンテナも利用されています。
この他、化成品などの輸送に適したISO規格の20フィートタンクコンテナや、40フィート国際海上コンテナの輸送も行われているほか、近年では、大型トラックからのモーダルシフトに適しているとされる31フィートコンテナなど、様々なサイズ・構造のコンテナが利用されています。


海上コンテナ輸送列車

海上コンテナ輸送列車

車扱輸送

 車扱(しゃあつかい)輸送とはタンク車などの貨車を1両単位で貸し切って輸送する形態です。かつては、貨物鉄道輸送の中心であり、石炭、石灰石、セメント、石油などの物資別輸送だけでなく、農産品や工業品など、様々なものが車扱にて輸送されていました。しかし、産業構造の変化やコンテナ輸送への転換が進むなどして、車扱の輸送量は大幅に減少しました。現在では車扱輸送量の約7割を石油が占めており、列車単位の物資別の専用列車で輸送する形態が中心となっています。
 変わったところでは、特殊な貨車を用いた大型変圧器の輸送や、車両メーカーで製造された新型車両の鉄道会社への納入といった輸送が行われることもあります。

石油輸送用車扱列車

石油輸送用の車扱列車

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