忘れないで!クルマの点検・整備

自動車事故事例

自動車事故の事例をご紹介します。事例を研究し、同種の事故の防止に役立てましょう。

不適切な車両管理を行っている場合、思わぬ大事故につながることがあります。ここでは、そのような事故事例と、その防止のためにご注意頂きたい事項等をご紹介致します。

日頃の車両管理で見直すべき箇所がありませんか。もう一度チェックしてみてください。

1 大型車の車輪脱落事故

大型車の車輪脱落事故が依然として発生しております。
ボルト折損を伴うタイヤの脱落事故は、平成11年1月以降、平成22年12月末までに341件発生しており、その事故で3名が亡くなり、少なくとも32名が負傷しております。
車輪脱落事故は、ディスク・ホイールを取り付ける際に不適切な(強すぎる、弱すぎる)ホイール・ボルト締め付け又はタイヤ交換時にディスク・ホイールの種類(スチール製、アルミ製)に合ったホイール・ボルト、ホイール・ナットを使用しないこと(誤組)等によって引き起こされます。
このような事故を防ぐため、国土交通省では、平成16年以降、緊急点検の実施、調査検討会の開催、点検・整備に関する注意事項のとりまとめと周知徹底など、大型車ユーザー等に啓発活動を行ってまいりました。また、昨年秋には、自動車関係団体に呼びかけ、大型車の車輪脱落防止対策に係る啓発活動連絡会を開催し、冬用タイヤへの履替時期である10月と11月に重点的な啓発活動を推進して参りました。さらに、自動車点検基準(省令)及び自動車の点検及び整備に関する手引(告示)を改正(平成19年4月施行)し、車輪脱落事故の防止対策を盛り込む等、再発防止のための対策を強力に推進しております。
ユーザーの皆様におかれましては、日常点検整備・定期点検整備を確実に実施していただきますようお願いいたします。
大型車の車輪脱落事故の発生状況につきましてはこちらをご覧ください

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2 事業用バスの車両火災事故

平成18年6月と8月に、山陽道においてバスの車両火災事故が発生しました。そのいずれもが燃料配管を押さえる部品(クランプ)の不良に起因すると推定されております。
バスの車両火災は、平成15年1月から、平成18年末までに事業用で86件発生しており、なかには、車両が全焼に至るケースも見られ、一歩間違えれば大惨事となりかねませんが、幸いなことに現在、死者や重傷者は発生しておりません。
同様の事故を防止するため、国土交通省では、平成18年9月にバス事業者あてにクランプ等の点検について注意喚起するとともに、平成18年12月に平成18年度年末年始輸送の安全総点検等の機会を捉え、地方運輸局毎にさらなる啓発活動を進めて参りました。平成19年2月には、事故事例を分析した結果を発表し、再発防止のための啓発活動をより強力に推進しているところです。
また、自動車の点検及び整備に関する手引(告示)を改正(平成19年4月施行)し、燃料配管を固定するクランプの点検を明確化する等の対策も行っております。

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