観光分野は世界的に女性の雇用が多い分野であり、昨年6月のG20大阪首脳宣言においても、観光は女性及び若者のための質の高い雇用と起業創出についての貢献が期待される分野として言及されました。UNWTO(世界観光機関)等の調査においても、観光分野における女性の活躍推進を通じて、生産性の向上や女性の社会的な地位向上、持続可能な成長につながることが報告されており、各国において観光分野での女性活躍の議論が行われています。我が国においても成長する観光分野での女性の雇用は着実に増加していますが、女性がその力を存分に発揮するために、働きやすい環境や管理職への登用を含めた人材育成等の面でさらなる取組が求められています。
こうした取組を通じ、観光分野の企業等におけるダイバーシティが向上し、観光先進国を支える多様な観光客に対応する質の高い観光サービスが生み出されることが期待されます。 また、質の高い観光サービスを支える人材の観点からは、観光分野での新たな就業機会が増加していることを広く発信するとともに、多様な女性人材を確保するための方策を検討することも必要です。
以上を踏まえ、観光に関する幅広い分野を対象に、女性活躍の現状と課題を把握するとともに、今後の女性活躍の推進に向けた取組について検討を行うため、観光庁において、「観光分野における女性活躍推進に向けた検討会」を開催いたします。
