ロケツーリズムの推進

最終更新日:2024年3月22日

 映画やアニメ等のロケ地や舞台は、国内外の観光需要を喚起する重要な拠点であることから、ロケ誘致による経済・社会的効果を効果的に実現するため、地域内の関係機関の連携強化による情報発信や許認可円滑化、インセンティブ付与等を図るとともに、観光促進のためのコンテンツを「聖地巡礼」の促進に活用するなど、ロケツーリズムの推進に官民一体となって取り組む。
 ※【観光立国推進基本計画】より
 

ロケツーリズム

 ロケツーリズムとは、映画・ドラマのロケ地を訪ね、風景と食を堪能し、人々の“おもてなし”に触れ、 その地域のファンになることであり、朝の連続テレビ小説や大河ドラマの例を見ても分かるように、そのインパクトも大きいことから、ロケ地となった地域での持続的な観光振興の取組につながる観光資源として有望です。

 ここで検討するロケツーリズムとは、従来のロケの誘致に力点を置いたフィルムコミッションの取組と比べ、ロケの観光面での活用に力点を置き、地域活性化につなげることを目的としています。

ロケツーリズム連絡会(平成25~27年度)

 ロケを契機とする地域に根差した観光振興のあり方について、他の地域への展開の可能性を含めて検討しました。また、令和2年(2020年)には東京オリンピックが決まったこともあり、今後増大する訪日外国人を東京のみならず各地域にも誘導することが課題であり、その際にもロケツーリズムは有効なコンテンツとなり得ることから、インバウンドも視野に入れたロケツーリズムの更なる展開を目指すことを取り決めました。 
 ※本連絡会は、観光庁の呼びかけにより平成24年度に開催したロケツーリズム研究会を発展させたもの。持続性のある連絡会とするため、会の運営を行う事務局は、メンバーによる持ち回りとしています。 

□メンバー 
 連絡会の趣旨に賛同する意欲ある自治体に加え、ロケ地提供者、制作者側、旅行会社といった民間等も対象。 

□取組内容 
 メンバーの取組状況、課題・悩みなどについて情報交換、意見交換を行うとともに、ロケツーリズムのノウハウを事例集・マニュアル等としてとりまとめる。

□開催実績 
 第1回 平成25年 10月 9日 (事務局幹事:山形県) 
 第2回 平成26年  1月10日 (事務局幹事:神奈川県藤沢市)
 第3回 平成26年  3月 7日 (事務局幹事:大分県) 
 第4回 平成26年  5月16日 (事務局幹事:デイ・ナイト株式会社) 
 第5回 平成26年 10月23日 (事務局幹事:富山県) 
 第6回 平成27年  2月27日 (事務局幹事:相模鉄道株式会社) 
 第7回 平成27年  6月 3日 (事務局幹事:伊豆急ホールディングス株式会社) 
 第8回 平成27年  8月24日 (事務局幹事:株式会社ポジティブドリームパーソンズ) 
 第9回 平成28年  2月10日 (事務局幹事:デイ・ナイト株式会社)

ロケツーリズムセミナー(平成26~27年度)

 ロケツーリズム連絡会により、これまで連絡会内で議論してきたロケツーリズムによる地域振興について広く情報共有を図るため、ロケツーリズムセミナーを開催されました。

ロケツーリズム事例集

 これまでのロケツーリズムに取り組む関係者へのアンケートによると、ロケ誘致のノウハウはある程度あっても、その結果を観光に活かす方法、さらにその効果を一過性のもので終わらないようにする工夫などについて、どのようにすればよいのか分からないので教えて欲しいという声が多いことから、先進的な取組の事例集を作成し、関係者で共有することとしました。
ロケツーリズムを効率的・効果的に推進するために、「ロケ支援度の向上」、「ロケ地行楽度の向上」、「ロケ地との連携」、「観光客増加・リピーター確保」 の4つの視点を中心に自治体・民間事業者等の取組をまとめました。

ロケツーリズムマニュアル《概要版》

 ロケーションジャパン監修のもと、ロケツーリズムを効率的・効果的に推進するためのポイントをまとめた「ロケツーリズムマニュアル(概要版)」を作成しました。

ロケツーリズムによる地域振興マニュアル・跡見学園女子大学コラム

 ロケツーリズム連絡会が跡見学園女子大学と連携して、ロケーションジャパン監修のもと、連絡会で議論してきたロケツーリズムによる地域振興の方法をマニュアルにまとめました。
 このマニュアルは、ロケを誘致する方法ではなく、ロケ誘致をきっかけとしてロケ地をいかに観光振興や地域振興に繋げるかを取りまとめたものです。

観光政策・制度

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電話:03-5253-8924